趙佶(徽宗)・写生珍禽図
/中国美術史・大師原典
上製
中信美術館/橋本健太 訳
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出版社:中信出版日本 |
出版年:2019年02月 |
コード: ISBN/ISSN 9784909874313 |
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宋徽宗趙佶は、芸術の天才であり万能であった稀有な存在である。 花鳥画を描くことを愛し、「宣和画院」を設立、「院体」を創始した。 美しき其の書は金となし、富貴の義を取り、挺勁をもって自詡し、「痩金書」となす。 物事の道理や本質を極める「格物致知」の姿勢で写生を行い、西洋の学者からは「魔術のような写実主義」と称された。
写生珍禽図 紙本水墨、縦27.5cm、横521.5cm
徽宗は花鳥図の手本ともなるものを写生した。運筆は簡素だが俗離れしており、鳥類も草花も「外見は物の趣により、内面は天の趣により優れる」とした。 正確な形体、生き生きとした精神により、真に迫った写生を目指し、外面の相似を内面の相似に昇華させた。 画中の鳥は、淡墨で形を描き出し、次いで濃墨で頭や尾羽、枝の先を点描し、重ねて描くことによって、鳥の羽の柔らかい質感、厚み、そして色とりどりの美しさを引き立てた。枝葉の描き方も同じで、どれも生命感があふれ写実的である。
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