董源・夏景山口待渡図 潚湘図
/中国美術史・大師原典
上製
中信美術館/橋本健太 訳
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出版社:中信出版日本 |
出版年:2019年02月 |
コード: ISBN/ISSN 9784909874306 |
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董源は「五代四大家」の1人、「南派山水画」の開祖。 遠くのまばらな樹林は、奥行きがあって静かであり、皴法は麻の皮のごとくで、「披麻皴」と称された。 水面と空が引き立て合い、雲霧が立ち込め、山の上の苔のような点は細密で、「点苔法」と言われる。 米芾はこの画を、「平淡にして天真、唐にこの品あらざる」と評した。
夏景山口待渡図 絹本著色、縦50cm、横329.5cm
潚湘図 絹本著色、縦50cm、横141.5cm
「披麻皴」と「点苔法」を駆使して江南一帯の自然の風貌を表現し、峰の連なりが明暗を作り、水辺の中洲が引き立ち、樹林が雲霧で曇る江南の景色を絶妙に描いた。 用筆は非常に簡略で、近くでこれを見れば、幾つかは物の形をしていないが、遠くから見れば、自然の風物が鮮やかであり、技法の上で創造性に富む。夏の江南の丘陵と江湖の水辺に草木が茂り、雲気が立ち込め、山の峰と尾根が見え隠れし、水面に中洲が望める景色を余すところなく表現し尽くしている。
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