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馬遠・春遊賦詩図 溪山無尽図 /中国美術史・大師原典 上製
中信美術館/橋本健太 訳
出版社:中信出版日本
出版年:2019年02月
コード:      ISBN/ISSN 9784909874269
 
価格 3,300円
  <品切>
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馬遠、南宋四大家の1人。夏珪と同じく高名で、絵画史上2人を合わせて「馬夏」と呼ぶ。
画法は馬家に代々伝わる「仏像馬家」、「待詔馬家」の影響を受け、手本を李唐とした。
作品の多くは画面の端に小さく自然の一角を描き、一部分で全体を包括する、小なるものを通じて大なるものを知らしめる作風は、「馬一角」と称される。
山の岩は水を含ませた筆で大斧劈皴の技法で描き、樹の枝は斜め横に描かれることが多く、世の人はこれを「馬拖枝」と呼ぶ。

春遊賦詩図
絹本著色、縦29.5cm、横302.5cm

郊外の広野の春景を描く。枝には緑が芽吹き、万物が生まれ変わる季節、柳の枝がゆっくりと翻り、新竹が風に揺れ、さらさらと流れる渓流に小橋が渡される。道には荷を運ぶロバや馬、河の流れの中には漁から帰る小舟、通路の前の渓流近くには、三々五々行楽にやって来た人の群れ。松の下のテーブルの両側に人が集まっている。文人や学徒たちが即興で詩を作り、1人が書に筆を振るい、周りには女性や子供もいて嬉々としている。山間の泉の水源では子供が茶碗を洗ってお茶の準備をし、のどかで和気あいあいとした光景である。

溪山無尽図
絹本著色、縦34cm、横469cm

全巻は水墨を基調として代赭色(たいしゃいろ)の淡彩を添えた画法で江南の四季の景色を描き、配置は近景を多く用い、崖岸を突出させ、山の岩は大斧劈皴の技法で岩の角を角張らせる。林立する山の峰、高く険しい崖の間を流れる飛泉や飛瀑、生い茂る松や柏の樹、立ち込める雲霧、石造りの長い欄干橋、帆を張る漁船、村落の楼閣が織り成す散逸で江南の全景は、観る者に詩情を抱かせる。
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