牧谿・水墨写生図
/中国美術史・大師原典
上製
中信美術館/橋本健太 訳
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出版社:中信出版日本 |
出版年:2019年02月 |
コード: ISBN/ISSN 9784909874252 |
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南宋の画僧・牧谿は「日本画の大恩人」と称され、禅画の先駆けである。 描く景物が淡白、静寂で自省を催し、「万物静観すれば皆自得す」の感がある。 「白を計らい黒に当る」配置は創造の余地を大いに持たせ、「画なき処においてぞ皆妙境となる」ようだ。 八大山人、金農、白石老人(斉白石)等の後世の画家に大きな影響を与えた。
水墨写生図 紙本水墨、縦47.5cm、横814cm
牧谿の画は、見慣れた日常生活から題材を取ることが多いが、変化に乏しい無心の中にこそ生命意識の神髄が示される。本画巻に描かれるのは平々凡々な折枝花果、鳥、魚介野菜で、運筆は簡素で淡白であり、画の中に気ままに配置され、一見すると現実生活と密接する見慣れた光景のようだが、作品の中の立ちこめる墨色、複雑に入り組む配列、神秘的な変化に、禅の奥義が隠されていることがわかる。
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