張僧繇・五星二十八宿神形図
/中国美術史・大師原典
上製
中信美術館/橋本健太 訳
|
|
出版社:中信出版日本 |
出版年:2019年02月 |
コード: ISBN/ISSN 9784909874238 |
|
|
|
<品切>
現在品切れのため、ご注文を承ることができません。
|
|
|
|
|
張僧繇、南北朝時代の南朝の梁国で貴重な文書などを所蔵する宮中の秘閣で画を学ぶ。史上最初の宮廷画家の1人。 梁の武帝は王子を遠征に派遣したが、その子を思うあまり、張僧繇に命じて肖像画を描かせに行かせた。 その出来栄えは武帝をして「実際にわが子が帰ってきて対面しているようであった」と言わしめた程であって、いかに張僧繇の画力が高く、真に迫っていたかがわかる。 「画竜点晴睛」の竜が壁を破って飛び去るという成語は、その作画の絶妙さを形容することから来る。
五星二十八宿神形図 絹本著色、縦27.5cm、横490cm
本作品は五星二十八宿のイメージを描き、五星とは金、木、水、火、土星を指す。二十八宿は本来古人が日、月、五星の動きと比較して区分し、選んだ28の星官であり、天体観測の基準とした。本作品は想像上の星宿のイメージを描いたもので、現在では五星と十二宿図が残るのみである。本画巻は原典の上巻とみられ、各々の星、宿に1つずつ、想像上の人物を描き、それは女性や老人、少年、或いは獣頭人身であったりする。 人物は細くしなやかな線で描く技法である遊糸描を用い、細いが力強く秀逸、輪郭はなめらかで均一、著色は雅やかで繊細、絵の中の牛や馬は真に迫って生き生きとしており、緻密な画風である。凹凸法を展開したのみならず、人物の肉体の質感をも強調する。
|
|