范寛・煙嵐秋暁図
/中国美術史・大師原典
上製
中信美術館/橋本健太 訳
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出版社:中信出版日本 |
出版年:2019年02月 |
コード: ISBN/ISSN 9784909874214 |
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范寛、北宋山水画の三大家の1人、後世の人は「山を描きその真景を描き、さらに魂を描いた」とたたえた。 青年期は荊浩、李成を模範とし、後に長く山中で写生にいそしみ、「師とするに古人は大自然に如かず」と悟るに至った。 描く山石は素朴で力強く、用いる皴法(しゅんぽう)は「雨の如き」である。 墨を覆うようににじませた画面は「夜の山を行くが如し」。 連なる山の峰は壮大な勢いがあり、高く険しく、典型的な「北派山水画」の作風である。
煙嵐秋暁図 絹本著色、縦40cm、横603cm
幾重にも重なる険しい山々の景観を描く。山中に渓流や飛瀑、あずまやや楼閣を加え、石塊と絶壁を「雨点皴」で形作り、薄墨による無数の小さな点を岩石に整然と重ねている。山間のくぼみの間から霧が一面に立ちこめ、遠くの河面には釣り糸を垂れる水上家屋が並んでいる。
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