周昉・簪花仕女図 揮扇仕女図
／中国美術史・大師原典
上製
中信美術館／橋本健太 訳
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| 出版社：中信出版日本 |
| 出版年：2019年02月 |
| コード： ISBN/ISSN 9784909874160 |
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＜品切＞
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周昉は、唐代美人画の創始者の１人である。
世俗の人物のイメージを仏画に取り入れ、「水月観音」体を創始した。また「周家様」と呼ばれる周昉独自の作風は呉道子の「呉家様」と並び称賛される。
「人物の外面」と「人物の内面」を細やかな筆遣いで表現することで、当時の華やかさと緩やかな社会の雰囲気を見事に表現した。
簪花仕女図
絹本著色、縦４６ｃｍ、横１８０ｃｍ
描かれるのは宮廷の美女たちが静かで広々とした庭園で嬉々として遊び暮らす贅沢三昧の生活、絢爛豪華な唐代の宮廷を再現した画巻だ。
美女たちはふくよかで、服装は多種多様、雲髻（美しく結った髷）は高々と、頭に挿す花は皆異なる。皆ゆったりとした動きで、蝶を捕まえたり、子犬と戯れたり、鶴を鑑賞したり、気だるそうに座ったり、手持ち無沙汰な様子、侍女は団扇を持って控えている。
揮扇仕女図
絹本著色、縦３４ｃｍ、横２０５ｃｍ
描かれるのは髷を高く輪にして結び、細目で顔が丸く、裾の長い衣を地面に這わせる１３人の側室や女官たちの生活場面の描写で、女性たちは団扇を持って物憂げに座り、袋から琴を取り出したり、鏡に向かって化粧を直したり、刺繍をしたり、団扇を振ってくつろいだりしている。
画面は横に並ぶ形式で、人物の動きは緩急のリズム感があり、構図には秩序がある。人物は華麗な衣装をまとい、体つきは豊満、だが表情にはやるせなさ、うら寂しさがにじみ出て、不遇を恨み憂鬱な様子である。
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