武宗元・朝元仙仗図
/中国美術史・大師原典
上製
中信美術館/橋本健太 訳
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出版社:中信出版日本 |
出版年:2019年02月 |
コード: ISBN/ISSN 9784909874139 |
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武宗元は、北宋絵画の奇才である。17歳にして北邙山にある老子廟の壁画を描き、絶賛される。 景徳年間、皇帝の真宗は玉清昭応宮の建設に際し国内から絵師を招集、彼は筆頭に列せられた。 歴史上長い間、彼の『朝元仙仗図』は呉道子の作であると誤解されてきた。 徐悲鴻が生命とみなした国宝『八十七神仙巻』は、実は源流を同じくする姉妹版である。
朝元仙仗図 絹本墨筆、縦58cm、横777.5cm
道教の神仙が隊列を組み、五方帝君や仙人たちが道教の最高神である元始天尊を参拝しに行く光景を描く。 画の中では神将が先導役を務め、頭上に光輪がある大神の周りを囲み、右から左へ前進する。人物は多いが、乱雑ではない。描線はなめらかで、衣の袖が軽やかに風になびくさまは、空中にいるかのようである。人物の顔つきも躍動的で、風采も皆異なり、髪飾りや装身具にも違いがあり、大神の威厳、神将の雄姿および仙女の美しさを余すところなく表現している。
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