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銭穀・梅花水仙図(『四清図』合巻) /中国美術史・大師原典 上製
中信美術館/橋本健太 訳
出版社:中信出版日本
出版年:2019年02月
コード:      ISBN/ISSN 9784909874085
 
価格 3,300円
  <品切>
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銭穀、「呉派」後期に現れた秀才。
文徴明の門下となって学び、日々書を取ってこれを読み、その片手間で水墨画を描き、身に覚え込ませた。
山水はすがすがしい魅力を持ち、蘭や竹は共に絶妙……古今金石書を数多く模写した。
師匠の文徴明は「懸罄」の文字を贈り、その貧しさに甘んじて学びを楽しむ姿勢を賞賛した。

梅花水仙図(『四清図』合巻)
絹本著色、縦34cm、横392cm

本作品は合わせて5人の画家に描き足されてなるものである。最初の段は銭穀が描いた梅、蘭、竹、水仙、よって『四清図』とも呼ばれる。1本の梅の木が中央部を占め、幹枝は力強く、花が咲き誇り、樹の右下方向に見事な石が立ち、水仙と竹が石の後ろに伸びている。構図は厳密で、運筆は精巧で美しく、文人画の趣がその間に散りばめられ、興趣に満ちる。
作品は後に清代の方観承に収蔵される。友人の張洽と華冠が方観承のために赤いマントの肖像画を描き足し、「花の前にわれあり、われの前に花あり」の趣をなした。
さらに方償還は銭維城を招いて描き足すよう依頼し、銭維城は後半の部分に墨で牡丹を描き、「白陽山(明代の画家、陳淳の号)」ではあるが、また違った味を出しており、華麗で清新な風格は彼独自のものである。
最後の段は銭戴が描き、最初の段の「四清」の意を踏襲しているが、その内容をロウバイ、ツバキ、シャシャンボ、松樹に変えた。運筆は高雅で、装飾の意味合いが顕著である。高潔の象徴である「四清」と「富貴」を表す牡丹を、5人の画家による合巻の中に取り入れたのは、人生における浮き沈みの無常を隠喩しているのかもしれない。
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