銭選・花鳥図 山居図
/中国美術史・大師原典
上製
中信美術館/橋本健太 訳
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出版社:中信出版日本 |
出版年:2019年02月 |
コード: ISBN/ISSN 9784909874030 |
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<品切>
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銭選、宋末、元初の画家。 元代以前は絵画には絹本が用いられることが多く、紙は書にのみ使われた。 しかし、銭選は紙で絵画を描くのに長けた。 その筆の下の花鳥図は新しい風格を生み出し、青緑山水画は元代山水画の先駆けとなった。 「写画」の視点を提唱し、詩や書を絵画に溶け込ませ、それは後世の文人画家に広く用いられた。
花鳥図 紙本著色、縦38cm、横317cm
前段に描かれるのは桃の花とカワセミ。中段は牡丹、葉の緑と桃の花が互いに映える。後段は寒中に咲く梅、老木に伸びる新枝が入り組むさまは趣に富む。花鳥のみずみずしさを余すところなく筆で描き込み、著色は簡素にして優美、洗練されており、精巧で真に迫っている。
山居図 紙本著色、縦26.5cm、横112cm
湖に囲まれた山村の景色を描く。遠くの青山は白雲でかすかにしか見えず、樹木はその中に隠され、山中に点在する家々が垣間見える。作品の中に人家は極めて少なく、漁舟が湖面を往来するのみ。確かに騒々しさがみじんもない山中の辺地でもあり、また高潔な文士が隠居する寡欲で淡泊な境地でもある。
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