趙孟頫・鵲華秋色図 水村図
/中国美術史・大師原典
上製
中信美術館/橋本健太 訳
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出版社:中信出版日本 |
出版年:2019年02月 |
コード: ISBN/ISSN 9784909874023 |
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<品切>
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趙孟頫、宗室の末裔、元代の高名な画家。 「雲山を師」として、晋、唐の時代の作品を模範とし、宋代に興ったジャンル「墨戯」の因習に逆らった。 「書と画はもとより同じ」として、絵画により文人的気質を込めており、その趣は味わい深い。 「絵画を通さずして、何をもって郷愁を表すのか」として、絵画に思いを込めており、「元人冠冕」つまり元代の最高峰とされた。
鵲華秋色図 紙本著水、縦28.5cm、横90.5cm
本作品は絵画史上、文人画風の青緑山水画とされる。画の中では河の岸にヒルギやヨシが茂り、漁をする舟や見え隠れする家屋が描かれ、樹叢(じゅそう)の中から2つの山が突起し、山容は険しく、はるかかなたで向かい合っている。
水村図 紙本墨筆、縦25cm、横120.5cm
山は渇筆により麻の繊維をほぐしたように波打たせる披麻皴(ひましゅん)の筆線で描かれ、景物は近くから遠くを望み見る平遠の構図形式で展開される。渇筆が多く用いられ、運筆は緩やかで深い趣があり、「写」(中国語で「書く」という意味)に込められた意味は深く、書の審美感が具現化されている。作者は景観を借りて情緒を表し、静粛な精神と「平淡天真」(ありきたりな天真さ)への追及を表現している。
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