徐渭・雑花図巻
／中国美術史・大師原典
上製
中信美術館／橋本健太 訳
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| 出版社：中信出版日本 |
| 出版年：2019年02月 |
| コード： ISBN/ISSN 9784909874009 |
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＜品切＞
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ありふれた上品な文人画とは異なり、徐渭の潑墨による大写意は非常に自由奔放である。
墨汁を紙に垂らし、素早くはね散らしてから細部を付け加えるという、その視覚的効果は動的で無作為的である。
草花、樹木を一挙に描き上げ、写意性と写実性の間の妙を極めた。
観者は徐渭が即興で筆を揮ったかのような躍動感、唯一無二の存在感を今なお感じることができる。
雑花図巻
紙本水墨、縦３７ｃｍ、横１０４９ｃｍ
右から左へ１３種類の植物が描かれ、牡丹に始まり、石榴、蓮と続く。次いで青桐が生き生きと描かれ、先に描かれた３種の植物とともに紙面を占める。点景として添えられた菊、南瓜、藤豆、百日紅が一組となって、見事に調和している。続いて出現す葡萄と芭蕉は全体の３分の１を占め、画巻の重点として、画巻の勢いを最高潮へと押し上げる。最後は淡墨で梅と水仙、竹の葉が描かれている。
「膠墨」を用いて伸び伸びと縦横に筆を振るい、作品は交響曲のように波乱万丈でダイナミックな楽章のようである。謝稚柳氏は本作品を鑑賞して、「徐青藤は天下一」としきりに絶賛した。
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