侯景の乱始末記 南朝貴族社会の命運
/志学社選書001
吉川忠夫
|
|
出版社:志学社 |
出版年:2019年11月 |
コード: 256p ISBN/ISSN 9784909868008 |
|
|
|
<東京店在庫有り>
東京店に在庫がございます。少部数のものもございますので、ご来店の場合は直接お問合せください。
|
|
|
|
|
激動の中国南北朝時代を独創的に描出した名著、ここに再誕!六朝貴族社会の没落を描いた伝説的名著に、新たに「史家范曄の謀反」を採録して復刊。志学社選書創刊第一弾。
6世紀半ば、南北朝の時代。南朝梁で起こった反乱から、中国南北朝の歴史・文化を読み解きます。南北朝の歴史を語るうえで欠かせない書として復刊を望む声が非常に高く、研究者・歴史ファン待望の一冊です。 ! ※旧版:中公新書 1974年刊
南朝梁の武帝のながきにわたる治世の末に起こり、江南貴族社会を極度の荒廃に陥れることとなった侯景の乱を活写した「南風競わず」。東魏に使いしたまま長年江南に帰還するを得ず、陳朝の勃興に至る南朝の黄昏に立ち会う生涯を送った一貴族を描く「徐陵」。そして、西魏・北周・隋の三代にわたり、北朝の傀儡政権として存続した後梁王朝を論じる「後梁春秋」。これら原本収録の三篇に加え、侯景の乱を遡ること一世紀余、劉宋の治世下で惹起した『後漢書』編者・范曄の「解すべからざる」謀反の背景に迫った「史家范曄の謀反」をあらたに採録。
目次: 第一章 南風競わず―侯景の乱始末記 白日黯し 朔北の嵐 蕭衍老公を縛取せん 南朝四百八十寺 江南の光と影 侯景の帰順 天の使い 侯景叛く 台城の攻防 偽約成る 台城落つ 侯景海上に果つ 余論
第二章 徐陵―南朝貴族の悲劇 江南の使臣 公宴 獫狁の災 北斉王朝の誕生 一家の悲運 楊僕射に与うる書 梁の元帝政権始末 江南への帰還 陳覇先の登場 南朝の黄昏
第三章 後梁春秋―ある傀儡王朝の記録 江陵の陥落 長子に利あらず 竜躍の基趾 附庸 壮心いまだ已まず 百獣率舞 松筠の節 吾が君は反らず 結び
補篇 史家范曄の謀反
|
|