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満洲俳句 須臾の光芒
西田もとつぐ
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出版社:リトルズ/小さ子社発売 |
出版年:2020年12月 |
コード: 192p ISBN/ISSN 9784909782588 |
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かつて日本の傀儡国家として存在した満洲国。 日本国内とは異なる大陸の風土や文化、「王道楽土、五族協和」をうたう戦時下の満洲で、どのような俳句作品や俳壇の動きがあったのか。 満洲国の崩壊とともに終焉をむかえた満洲俳句の一瞬の輝きを、残された数少ない史料から読み解こうとする、著者のライフワークをまとめた1冊。
目次: 満洲俳句史研究の最先端(川名大)
第1章 桂樟蹊子の決断 はじめに―樟蹊子さんの最後の葉書 1 桂樟蹊子と京大俳句会 (1)俳句の道へ (2)京大俳句会学生会員の退会 2 満洲国に赴任した樟蹊子と「京大俳句会」会員の亡命 (1)満洲国の諸相と満洲俳壇 (2)樟蹊子の渡満と「韃靼」 (3)高屋窓秋の渡満 (4)京大俳句事件の逃亡者―樟蹊子新京駅の決断 (5)事件のミステリー (7)樟蹊子と志水の北京駅の別れ 3 敗戦と句集『放射路』 (1)桂樟蹊子第一句集『放射路』 (2)水原秋桜子の序文
第2章 韃靼俳句会の光と翳 1 俳誌「韃靼」 (1)ハルビン日露協会の成立とハルビン学院 (2)ハルビン学院と杉原千畝 (3)ハルビン学院の俳句サークル 2 佐々木有風と桂樟蹊子 (1)佐々木有風 (2)桂樟蹊子 3 「韃靼」の俳句作品 (1)一般作品 (2)連作俳句 (3)竹崎志水の連作「新しき土」 (4)韃靼俳句会の女流 *天川悦子と井筒紀久枝 (5)飯田蛇笏と山口青邨 (6)満洲季語 (7)戦争を詠む 4 満洲帝国の崩壊と満洲俳壇の終焉 (1)俳誌の統合 (2)ハルビン市の無血開城と悲劇の外交官 (3)ハルビン学院の終焉 (4)韃靼俳句会の終焉
第3章 キメラの国の俳句―中国東北部(旧満洲国)俳句史序論― 1 今、なぜ満洲俳句史なのか 2 満洲の日本人 3 大連の「アカシヤ会」 4 満洲国の思想統制 5 昭和十三年前後の満洲俳壇 6 関東州俳句協会の結成
第4章 満洲俳句ことはじめ―正岡子規と安西冬衛― 1 子規の「陣中日記」 2 子規の句碑のミステリー 3 満洲の都市景観 4 詩誌「亞」の安西冬衛の俳句
第5章 山口誓子 満洲の曠野を飛ぶ―句集『黄旗』の世界― 1 新興俳句の旗手 2 句集『黄旗』 3 『黄旗』以後
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