植民地「公娼制」に帝国の性政治をみる 釜山から上海まで
上製
宋連玉
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出版社:有志舎 |
出版年:2023年10月 |
コード: 432p ISBN/ISSN 9784908672682 |
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日本の公娼制度は近代軍隊に無くてはならないものとしてつくられ、また近代家族を補完するものとして、帝国日本を支える重要な柱となっていった。その下で、内地・植民地・占領地の女性たちはともに搾取されていったのである。公娼制と「慰安婦」制度とは本質的に異なる、あるいは本質的に同じだとする主張が、この問題をめぐる相対立する立場での公論となっているいま、あえてその既存の公論を批判的に再検討し、公娼制と「慰安婦」制度を継続した性政治として位置づけ、帝国日本の性管理構造そのものに切り込んでいく。
目次: 序章 植民地主義からみる「公娼制」 第一章 居留地・外務省警察の性管理政策 第二章 朝鮮支配を狙う侵略戦争と性暴力・性統制 第三章 「韓国併合」武断統治下の植民地「公娼制」確立 第四章 朝鮮女性が生きた植民地社会 第五章 上海における戦争・占領と性政策 終章 売春する帝国 注記 関係資料 あとがき 関連年表
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