入門・実践 温病学
/東静漢方研究叢書16
菅沼栄/中川良隆 監修
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出版社:源草社 |
出版年:2022年06月 |
コード: 306p ISBN/ISSN 9784907892357 |
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新型コロナは温病(うんびょう)!
中国伝統医学の一つ「温病学」は、まさに疫病に立ち向かうための医学。「人類の歴史は、疫病との闘いの歴史」といわれるが、中国伝統医学にあっては、時代時代のさまざまな疫病に対し、「温病学」を駆使して対抗してきた。
日本ではまだ浸透するに至っていない「温病学」について、その入門から実践までをわかりやすく詳細に解説した画期的な1冊。日本の漢方エキス製剤による運用法にも言及している。 著者・菅沼栄(中国名・胡栄)は来日以来、「温病学」普及の最前線に立ち、日本での応用のノウハウを広く伝えている。今回、これまでの成果を1冊にまとめ上げ、このコロナ禍に上梓する。
【序文】木村容子(東京女子医大教授 東洋医学研究所長)
目次: 【総 論】 [Ⅰ.概論] 1.温病の概念 2.温病の特徴 3.温病と温疫 4.温病と傷寒
[Ⅱ.温病の病因、病機、治則] 1.温病の病因 2.温病の病機(病理) 3.温病の主な治法
[Ⅲ.温病の分類と弁証綱領] 1.温病の分類 ⅰ 病名による分類 ⅱ 発病の種類による分類 ⅲ 病変の性質による分類 2.温病弁証の綱領
[Ⅳ.温病学説の形成と発展] 1.黄帝内経と難経 2.傷寒論 3.晋、唐の時代 王叔和 巣元方 孫思邈 4.金、元の時代 劉河間 王履 5.明、清の時代 汪機 呉有可 葉天士 楊栗山 呉鞠通 王孟英 雷少逸
【各 論】 ■温熱病(おんねつびょう)
[Ⅰ.温熱病の弁証綱領] 1.衛気営血の生理概念
[Ⅱ.温熱病の治療原則]
[Ⅲ.温熱病の治療禁忌] 1.辛温発汗薬は用いない 2.淡滲利尿薬は用いない 3.膩補薬は慎重に用いる 4.苦寒薬は慎重に用いる
―― 衛分弁証 1.風熱犯衛 2.風熱犯肺 3.外感温燥 4.陰虚感温
―― 気分弁証 1.熱邪在肺 ⅰ 熱邪壅肺 ⅱ 肺熱成癰 ⅲ 燥熱傷肺 ⅳ 暑熱犯肺(暑咳) 2.熱在胸膈 ⅰ 熱鬱胸膈 ⅱ 熱灼胸膈 3.痰熱結胸 4.肺胃熱盛 5.暑傷津気 6.津気欲脱 7.温熱蘊腸 ⅰ 熱結便秘 ⅱ 熱結便秘兼素体陰虚 ⅲ 腸熱下痢 8.熱鬱胆経 9.燥犯清竅 10.温瘧 11.温毒気分 ⅰ 大頭瘟 痄腮(耳下腺炎) ⅱ 爛喉丹痧 12.余熱未清・気陰両傷 13.邪熱已退・肺胃陰傷 14.邪熱已退・気陰両傷
―― 営分弁証 1.熱傷営陰 2.営熱動風(暑風・暑痙・暑癇) 3.熱傷営陰・小便赤痛 4.衛営合邪・肺熱発疹 5.気営両燔 6.熱陥心包 7.熱陥心包兼瘀血阻絡 8.熱陥心包兼腑実 9.暑熱卒中
―― 血分弁証 1.血熱動血 2.血熱蓄血 3.肺熱吐衄(暑瘵) 4.気血両燔 5.気血両燔・熱毒亢盛(暑燥疫) 6.血熱動風 7.熱灼陰傷・心腎不交 8.邪留陰分 9.真陰(腎陰)耗損 10.亡陰失水
■湿熱病(しつねつびょう)
[Ⅰ.湿熱病の弁証綱領]
[Ⅱ.湿熱病の経過と予後] 1.従陽化熱 2.従陰化寒
[Ⅲ.湿熱病の治療原則]
[Ⅳ.湿熱病の治療禁忌] 1.大汗を禁じる 2.大下法を禁じる 3.滋補法を禁じる 4.温補法を禁じる
―― 上焦湿熱 1.湿邪困表 2.寒湿困表・暑熱内蘊 3.湿熱鬱表・表裏同病 4.外寒暑湿(冒暑) 5.暑穢卒中(暑穢) 6.湿熱吐衄(暑瘵) 7.湿熱蘊痰・蒙蔽心包
―― 中焦湿熱 1.湿重於熱(湿>熱) ⅰ 湿挟食滞 ⅱ 湿鬱表裏 ⅲ 湿鬱醸熱 ⅳ 寒湿阻脾 ⅴ 穢湿着脾 ⅵ 湿熱鬱蒸・外発白〔内外合邪〕 ⅶ 湿熱動風 ⅷ 湿熱伏募原(湿熱疫) ⅸ 瘥後調理 ⅹ 湿熱病変証 2.湿熱并重(湿=熱) ⅰ 湿熱中阻 ⅱ 湿熱瀰漫 ⅲ 湿熱粘着 ⅳ 湿濁熱毒 ⅴ 湿熱痺痛 3.熱重於湿(熱>湿) ⅰ 胃熱挟脾湿 ⅱ 暑湿瀰漫 ⅲ 湿熱阻胆 ⅳ 湿熱黄疸
―― 下焦湿熱 1.湿重於熱(湿>熱) ⅰ 湿阻膀胱 ⅱ 湿滞大腸 2.熱重於湿(熱>湿) ⅰ 膀胱湿熱 ⅱ 胃腸湿熱+食滞 ⅲ 湿熱痢疾
□用語一覧 □方剤索引 □病名・症候名索引 □症候名索引 参考文献
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