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堀田善衞の敗戦後文学論 「中国」表象と戦後日本 上製
陳童君
出版社:鼎書房
出版年:2017年10月
コード:   350p   ISBN/ISSN 9784907282363
 
価格 6,600円
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堀田善衞が敗戦後に執筆した一連の「上海もの」の評釈を通して、堀田の「上海体験」および彼の敗戦後文学の内実を把握。それと同時に、堀田の「上海もの」を切り口に、戦後日本における「中国」の文学表象を考察する。

目次:
序章 堀田善衞研究序説

第一部 本論
 第一章 堀田善衞・戦中から戦後へ
 一、問題提起
 二、初期評論「ラムボオ」と小林秀雄の位相
 三、詩人の手紙と堀辰雄へのまなざし
 四、後期評論「西行」の文体と主題
 五、草稿「西行−旅」における堀田善衞の〈戦中〉と〈戦後〉
 第二章 上海・一九四五
 一、問題提起
 二、「祖国喪失者」の位相
 三、「馬斯南路」と上海の都市空間
 四、「上海っ子」の雑種性
 五、上海知識人の二重性
 六、「越境」と「彷徨」とのあいだ
 七、二つの「八月一五日」
 八、魯迅の「眼」と処女作『祖国喪失』の射程
 第三章 「留用」日本人の〈まなざし〉
 一、問題提起
 二、堀田善衞の「留用」体験
 三、草稿「天と地のあひだ」の問題性
 四、茅盾『腐蝕』の受容
 五、『歯車』の二重構造
 六、「留用」日本人の〈まなざし〉
 第四章 『広場の孤独』の表現手法
 一、芥川賞受賞作『広場の孤独』の問題性
 二、「事件」としての朝鮮戦争
 三、「遍歴」される占領下の日本
 四、日本「国民」と「祖国喪失者」とのあいだ
 五、コミュニストとの対決のなかで
 六、限界としての〈空白〉と方法としての「孤独」
 第五章 堀田善衞『漢奸』の問いかけ
 一、「漢奸」へのまなざし
 二、翻弄される「対日協力者」
 三、中国人日本留学生の二重性
 四、占領者と協力者とのあいだに
 五、堀田善衞『漢奸』からの問いかけ
 第六章 〈他者〉としての中国語
 一、中国語へのまなざし
 二、草稿「断層」の問題性
 三、中国体験の再生産のなかで
 四、中国文学研究者の異質性
 五、『在日本獄中』を読むこと
 六、『旅愁』を語る堀田善衞『断層』の射程
 第七章 堀田善衞『歴史』論
 一、『歴史』へのアプローチ
 二、「経済小説」の方法と茅盾『子夜』の受容
 三、「多元描写」の技法とマルロオ『人間の條件』
 四、〈虚無〉の眼と〈他者〉の眼
 五、「上海シリーズ」最終篇の射程
 第八章 堀田善衞『時間』と南京大虐殺事件
 一、南京大虐殺事件と近代文学研究
 二、「絶望の首都」の空間構造
 三、ピコンからの問いかけ
 四、虐殺における体験と回想
 五、同居する占領者
 六、陳英諦から堀田善衞、そしてわれわれへ
 結章 堀田善衞の敗戦後文学論

第二部 資料篇
 資料篇(一)堀田善衞上海体験重要事項注解・資料集成
 資料篇(二)堀田善衞「希望について」全文紹介(全集未収録)
 資料篇(三)堀田善衞研究文献総覧
 資料篇(四)堀田善衞座談会・鼎談・対談・インタビュー総覧
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