『茶譜』巻十一(下) 注釈
上製
藏中しのぶ、相田満、安保博史、オレグ・プリミアーニ、菅野友巳、藏田明子、笹生美貴子、高木ゆみ子、布村浩一、フレデリック・ジラール、松本公一、三田明弘、矢ケ崎善太郎
|
|
出版社:大東文化大学東洋研究所 |
出版年:2020年03月 |
コード: 262p ISBN/ISSN 9784904626405 |
|
|
|
『茶譜』全18巻は、茶道流派の生成がきざし始めていた寛文年間(1661~1673)頃の成立とされ、茶道全般におよぶ総合的な類聚編纂書である。各項目について、千利休流・小堀遠州流・古田織部流・金森宗和流等、流派のちがいを対照的に提示しつつ、茶の湯や茶室にかかわるさまざまな記事を類聚編纂した茶道百科事典ともいうべき性格を備えている。
本書は、『茶譜』最善本とみなしうる国会図書館本を底本とし、伝存する四種の写本(国会図書館本・静嘉堂文庫本・内閣文庫本・岩瀬文庫本)すべてを校合して【校異】を示し、校訂をくわえた【本文】を掲げ、【訓み下し文】【大意】を加え、さらに若干の【語釈】と【考察】を施したものである。巻末論文として、藏中しのぶ、オレグ・プリミアーニ「『茶譜』巻十一の錯簡と本文の復元」を付す。
|
|