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私は故宮の「門番」
単霽翔/福井ゆり子 訳
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出版社:尚斯国際出版社/日本出版制作センター発売 |
出版年:2022年06月 |
コード: 264p ISBN/ISSN 9784902769920 |
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壮大で美しい紫禁城を完全なまま次の六百年に引き渡すために。
北京・故宮博物院の文化財を再び人々の生活の中に戻すために。
名物院長が自ら語る故宮博物院の実践とは!
故宮博物院には多くの「世界で最たるもの」があって、例えば世界で最も規模が大きい、世界で最も完全な宮殿群、世界で最も豊富に中国の文物を収蔵しているところ、最も貴重な宝庫、毎年世界で最も多くの観光客がやって来る博物館などだ。したがって、故宮の文化遺産資源をどうやって「活かす」かは、故宮博物院が考え、研究し、実践しなければならない重要な課題になった。文化遺産資源を倉庫の中に閉じ込め、今の社会からほど遠い「過去の遺物」とみなし、ひたすら守ったり鑑賞したりするのではなく、文化財を再び人々の生活の中に戻さなくてはならない。これらの文化財が現実生活の中で意味をもつと感じられ、再び独特な魅力を放つものとすることではじめて、文化遺産が人々の心のこもった保護を得ることができる。そういう意味で、故宮博物院ここ数年来の実践はまさに、優れた博物館とは何かということを証明したものなのだ。
目次: はじめに 私は故宮の「門番」
一 壮大で美しい紫禁城を完全なまま次の六百年に引き渡すために 歴代の「故宮人」たちの努力 「平安」から「ライトアップ」まで――故宮の次の六百年のために
二 どれくらいの貴重な文化財があるか 故宮にはどれだけの「財産」があるのか 二十三の収蔵品分類 収蔵品の収集 故宮の貴重な収蔵品の例 「現象」にもなった故宮の展覧
三 故宮博物院は教育機関であり、研究機関でもある 麗しき風景――故宮のボランティアたち 子どもに故宮を知ってもらう 「故宮学」から「故宮研究院」まで
四 若者を感動させた職人魂 故宮の「考工記」 特別・特例の「百年に一度の大修理」 私は故宮で文化財修復をしています
五 管理改革――斬新な参観体験を より良い参観サービスのために 「閉」と「開」――閉館日の設定と開放空間の増加 「分散」と「制限」――ピークシーズンは混まず、オフシーズンは閑散としない ビッグデータによる「トイレ革命」 外国VIPの車も進入禁止
六 「十億クラス」の入場者がある博物館 SNSでいつも話題に 出すたびに人気を博すアプリ ホームページのリニューアルとデジタル展示室 デジタル応用の多元化
七 故宮を飛び出る――文化を伝える使者 一般家庭に入り込む 中国を巡回する 国連安保理の常任理事国には欠くことのできない強大な博物館 トランプ大統領の故宮参観
八 コーヒーを飲み、オリジナル製品を買う――もっと面白い故宮へ 素晴らしい故宮の文化・クリエイティブ製品 故宮の「ブランド」化
あとがき 文化の力
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