『万葉集』と東アジア
/古代文学と隣接諸学9
上製
辰巳正明 編
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出版社:竹林舎 |
出版年:2017年09月 |
コード: 562p ISBN/ISSN 9784902084795 |
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「東アジア」を鍵語に万葉集の形成過程を考えた、20人の研究者の論文を収録。「万葉集」を、古代東アジアの歴史や文化の交流の中に成立した貴重な文化遺産であり知的財産であるという視点から捉え直す。 《古代文学と隣接諸学》(鈴木靖民 監修)第9巻/第2回配本
目次: 序 光輝に満ちた書(辰巳正明)
Ⅰ 万葉集と東アジア文化 皇帝支配と東アジア世界(金子修一) 万葉集時代の古代宮廷情勢─大伴氏・藤原氏決裂の分岐点─(松尾光) 万葉盛宴と大陸移民(王凱) 中国山水詩の系譜─風土・時代・文芸の視点から─(赤井益久)
Ⅱ 万葉集と漢文文献 万葉集と漢字文化圏─東アジア文学史に触れて─(辰巳正明) 亡妻挽歌の成立とその後─柿本人麻呂「泣血哀慟」歌の成りたちと悼亡詩─(榎本福寿) 大伴旅人の文人的文学の始発─応詔の詩と歌の生成をめぐって─(鈴木道代) 漢文学の受容と奈良朝の漢文─古事記序文の歴史思想の形成─(髙橋俊之)
Ⅲ 万葉集と仏教思想 『万葉集』と仏教思想(寺川眞知夫) 万葉集と仏教─「愛着」をめぐる対立的構造について─(大谷歩) 無常観の浸潤と万葉集の変容(菊地義裕) 東アジア仏教と大和文化(山口敦史)
Ⅳ 万葉集の都と鄙 藤原京注釈─その思想性と文学性について─(辰巳正明) 大宰府の風土と東アジア意識(西地貴子) 越中の風土と「鵜飼」─〈夷〉から〈雅〉へ─(野口恵子) 南山、吉野の文学─『万葉集』『懐風藻』と神仙世界─(上野誠)
Ⅴ 万葉集の恋歌とラブソングロード 奄美大島の掛け合い歌(田畑千秋) 歌路─『万葉集』と中国少数民族の歌唱文化─(曹咏梅) 情死の調べ─ナシ族の「ユプ」─(黒澤直道) 東アジアの恋愛詩(塩沢一平)
あとがき(辰巳正明) 執筆者一覧
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