この冊子は、山田方谷が明治に入り実際に講義した古本大学の筆録を、素読しやすいようにしたものです。内容は王陽明撰の序文と礼記から直接引いたままの古本大学の二つからなっています。 山田方谷は、幕末困窮の極みにあった備中松山藩(現岡山県高梁市)の十万両の借財を七年間で十万両の余財にするなど、藩政革新や人材育成で成果を上げ続けた人です。現岡山県高梁市中井町西方の農商家に生まれ、三十二歳で藩校学頭、四十五歳で元締役兼吟味役を拝命し、藩政革新に取り組みました。それから、次々とイノベーションと人材育成登用を進め、成果を上げ続けたのです。その本となったと考えられるのがこの古本大学です。現在及びこれからの不確実な時代、様々な問題解決に実用応用し、みんなで豊かで幸せな生活と仕事をしていきたいものです。
目次: はじめに 古本大学序 第一章 大学のあらまし(1・2・3・4・5) 第二章 大学の主意(6・7・8) 第三章 なぜ古本大学へ復るのか(9・10・11・12・13・14・15・16) 第四章 むすび(17) 古本大学 第一章 古本大学の概要(1・2・3・4・5・6・7・8) 三綱領・致知格物・六条目 第二章 誠 意 一、誠意とは(9・10・11・12・13) 二、三綱領の証拠(14・15・16・17) 第三章 正心・修身・斉家・治国(18・19・20・21・22・23・24) 第四章 平天下は絜矩の道 一、絜矩の道(25・26・27・28・29) 二、財用の取扱(30・31・32・33) 三、人の選用(34・35・36・37・38・39) 四、財用の取扱・まとめ(40・41・42・43) 文章全体で読解する 文章全体で読解する 古本大学序の構造 古本大学要約の構造 主な引用及び参考文献 おわりに
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