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台湾原住民研究 第25号
日本順益台湾原住民研究会 編
出版社:風響社
出版年:2021年11月
コード:   282p   ISBN/ISSN 9784894899216
 
価格 3,300円
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台湾先住諸族の研究誌。
漢化と近代化の波に呑まれ、消失・変容しつつある多様なその文化を、人類学の立場から考究、紹介。論文・資料・調査報告・エッセイなどを含む関連情報の拠点。山田仁史氏・追悼文掲載。


以下、「編集後記」より

 本誌は今号で25号目の刊行となり、一つの節目を迎えました。台湾原住民の歴史、文化、言語、文化人類学など調査や資料研究をおこなう会員数50名前後の会が、年2回ほどの研究会を開催し、年1回の頻度で雑誌を出す。地道な研究活動の積み重ねが、四半世紀続いてきたことになります。2020年2月ごろから本格的に猛威をふるいだしたcovid-19の蔓延は、2021年後半に入ってからも収束する兆しが見えません。それでも、彙報にあるとおり、3回の研究会をオンライン開催ながらおこなうことができました。それには、雑誌刊行を引き受けていただいている風響社社長の石井雅氏、そして順益台湾原住民博物館による助成、窓口になっている国立民族学博物館の野林厚志氏が大きな支えとなっています。

 気軽に往来できることが、台湾原住民研究の強みであり、魅力のひとつです。なかなか思うように台湾を訪ねられない日々が続いています。今号では、前編集代表である笠原政治氏が、1977年が最初となった調査の思い出をエッセイとして寄せています。本誌創刊の頃、そして台湾になかなか赴けない「現在」についても、いずれ回顧される時期が来るのかもしれません。会員の皆さまに置かれましては、ぜひ台湾の人々との「日常対話」を続ける意味で、投稿をお願いいたします。それが、言うまでもなく、新たな四半世紀を築いていく一歩につながります。

 最後になりましたが、2021年1月15日に長年編集委員をつとめていた山田仁史氏がお亡くなりになりました。会員や関係者の驚きと悲しみはひとしおで、今号には、山田氏とのさまざまな交流のあった会員による寄稿もあります。ぜひご一読ください。


25号編集委員会名簿(アイウエオ五十音順)
石垣 直
清水 純
原 英子
松岡 格
宮岡真央子
山本 芳美(編集代表)


目次:

[論文]
鳥居龍蔵の第5回台湾調査 (宮岡真央子)

[資料]
台湾蕃人の人種調の方法 (鳥居龍蔵 宮岡真央子編)
翡翠の囀る頃:神話、生業、自然とフィリピン資料からのヤミ族の暦の検討 (森口恒一)

[研究ノート]
田信徳 タロコ受難記:Brah snhiyi Yisuan(入信以前) (月田尚美)
鳥居龍蔵ガラス乾板写真のなかの台湾原住民:デジタル画像復元の試み (清水 純)
小林保祥による日本統治期におけるパイワンのイレズミ施術記録と復元に関する予備的考察 (山本芳美)

[特別寄稿]
台湾出兵/牡丹社事件(1871-1874)と東アジアの近代:研究史レビューからの一考察 (春山明哲)

[資料]
最初の原住民族調査を回顧して (笠原政治)

[報告]
第13回日台原住民族研究フォーラム参加記 (宮岡真央子)

[追悼文]
相棒との対話:金関丈夫先生をめぐる四方山話より (角南総一郎)
山田仁史氏と台湾原住民の研究 (笠原政治)
山田仁史さんの夭折を悼む (紙村 徹)
山田仁史さんとの「変わったものごと」をめぐる交流 (蛸島 直)
山田仁史台湾原住民関連著作目録 (編集委員会編)

[書評]
山地のポスト・トライバルアート:台湾原住民セデックと技術復興の民族誌 (飯田 卓)

[彙報]
執筆要領・執筆細則(2019/11/20 改訂)
編集後記
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