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詳細情報
資源化される「歴史」 中国南部諸民族の分析から /人類学集刊 上製
長谷川清,河合洋尚 編
出版社:風響社
出版年:2019年03月
コード:   470p   ISBN/ISSN 9784894892644
 
価格 5,500円
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ヒトや集団の文化実践が紡ぎ出す「歴史」は、市場経済や政治権力によって加工され、より大きな文脈として再配置されていく。
歴史や文化はどう消費されるのか
ヒトや集団の文化実践によって紡ぎ出された「歴史」は、市場経済や政治権力によって加工され、より大きな文脈として再配置されていく。本書は、現場の視点からそのさまざまな水流を汲み取り、全体としての動態を見極めようとする試みである。民博共同研究の成果。

目次:
序(長谷川清)
 一 問題の所在――「歴史」の資源化における中国的文脈
 二 本書の構成
 三 成果と今後の課題

●第一部 歴史・記憶とアイデンティティ
三江県の「六甲人」の「侗化」に関する一考察(塚田誠之)
 一 はじめに
 二 同楽苗族郷における六甲人
 三 風俗習慣
 四 六甲人のアイデンティティ
 五 おわりに

二〇〇八汶川地震後のチャン族の都市への移住と村規民約(松岡正子)
 一 はじめに
 二 先行研究からみたチャン族における都市への移動
 三 四川省阿壩蔵族羌族自治州茂県雅都郷における被災後の再建と移住
 四 チャン族社会における都市移住者と村規民約
 五 おわりに

「歴史」の資源化――台湾に逃れたハニ族土司を事例として(稲村務)
 一 序 ――「資源化」と「歴史化」およびアイデンティティ、「歴史性」
 二 中華人民共和国と台湾の歴史の資源化――「土司史」と「泰緬孤軍史」
 三 落恐土司へのインタヴュー
 四 結語

歴史に関する集団的記憶とその資源化――中国東北地域瀋陽のシボ(錫伯)族の事例を中心に(韓敏)
 一 はじめに
 二 調査地及びシボ族の歴史的概要
 三 満洲人の「八旗」システムへの編入とそれにともなう民族大移動
 四 「西遷」とそれに関する公式文書による記録
 五 歴史と文化をつなぐシボ家廟
 六 西遷節――儀礼化された集団的記憶
 七 結論

●第二部 媒体の多様性と歴史表象/歴史叙述
タイ北部におけるミエンの歴史資源化(吉野晃)
 一 はじめに
 二 タイにおけるミエンの歴史資源化――文書
 三 タイにおけるミエンの歴史資源化――〈飄遙過海〉
 四 歌に見られる〈飄遙過海〉
 五 神像
 六 おわりに

イ族にみる「歴史」の構築とその素材(野本敬)
 一 はじめに――イ族の「歴史」
 二 イ文字記録の活用と「歴史」
 三 中華的伝統との習合
 四 歴史の「回復」
 五 おわりに――「歴史」が資源として利用されるとき

自民族の歴史を書く――『トン族簡史』から『トン族通史』へ(兼重努)
 一 はじめに
 二 『民族簡史叢書』から『ポスト簡史』へ
 三 『トン族簡史』から『トン族通史』へ
 四 記述の比較検討
 五 おわりに

聖なる時空の現出とその観光資源化(曽士才)
 一 はじめに
 二 調査地と鼓社節の概要
 三 鼓社節の観光資源化
 四 まとめ

ベトナム、マイチャウにおけるターイの移住開拓伝承の資源化(樫永真佐夫)
 一 はじめに
 二 ホアビン省マイチャウ県の概況と観光化
 三 マイチャウの年代記文書
 四 マイチャウのターイの移住開拓伝承の構成
 五 伝承にあらわれた民族間関係
 六 伝承における銅のシンボリズム
 七 外来王による支配とその正統性
 八 おわりに

●第三部 歴史のアーカイブ化と景観の資源化
国境地域の歴史文物とその資源化――雲南省孟連県・娜允古鎮を事例に(長谷川清)
 一 はじめに
 二 歴史の資源化と史跡・文物
 三 エスニック・シンボルとしての歴史的建築物
 四 文物工作と文化行政
 五 歴史文化名城・名鎮と博物館の建設
 六 歴史資源の活用と観光文化
 七 おわりに

革命の歴史の資源化――紅色文化における解放の語りと展示の分析を中心に(高山陽子)
 一 はじめに
 二 紅色文化の様式の成立
 三 解放の語り
 四 革命博物館における解放の展示
 五 おわりに

雲南省元陽棚田地域における景観とその資源化――村民による映像撮影への関わりを中心に(孫潔)
 一 はじめに
 二 キノコハウスについて
 三 箐口村におけるキノコハウスの歴史的変遷
 四 キノコハウスの資源化
 五 おわりに

歴史性と景観建設――寧化石壁客家祖地における時間と空間の資源化(河合洋尚)
 一 はじめに
 二 寧化石壁をめぐる歴史記述とアーカイブ化
 三 客家地域における空間の生産と寧化石壁
 四 寧化石壁における客家祖地の建設と経済投資
 五 客家祖地の景観と「歴史」の刻印
 六 考察と展望――時間と空間の資源化をめぐって
あとがき(河合洋尚・長谷川清)
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