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劉向本戰國策の文献学的研究 二劉校書研究序説 上製
秋山陽一郎
出版社:朋友書店
出版年:2018年07月
コード:   330p   ISBN/ISSN 9784892811722
 
価格 4,400円
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■本邦初の『戰國策』専著
■出土文献・伝世文献の双方からアプローチ
■二劉(劉向・劉歆父子)校書と文献学

本書は、二劉(劉向・劉歆父子)校書前の伝本の体裁を、二劉新定本がその内部で保持していることに着目。劉向本の面貌を残す姚宏本『戰國策』から、劉向所見本の分析・抽出を試みたものである。『戰國策』の専著は、海外ではJ.I.Crump、鄭良樹、何晉氏らをはじめ数点あるが、本邦では初となる。
第一章では、劉向に先行する戰國~前漢期の書籍が、原則として所蔵者ごとの関心にもとづく一定の主題に沿って収集・綴合されていることを、出土文献・伝世文献双方の持つ傾向から浮き彫りにする。
第二章では、章學誠の「以人類書」「互著」「別裁」「九流出於王官」「古時官師合一」説などから二劉校書本の編集基準をたどり、二劉校書本が、校書前に流布していた零細な諸本を「以類相從(類を以て相從はしめ)」た新定本であることを確認。
続く第三章では、第一章および第二章の特徴を備えた篇章の群塊が、南宋の姚宏本『戰國策』中に見出せることから、姚宏本『戰國策』が、劉向本ひいては劉向所見本の面貌を保存していることを論じる。
そして第四章では、第三章までの前提を踏まえて、実際に姚宏本『戰國策』から劉向所見本の抽出をひとつひとつ行っていく。最後の第五章では、第四章の抽出結果を基に、劉向が「戰國策序錄」において底本としたという「國別者八篇」の比定に挑む。

目次:
序論
 一 《戰國策》の史料的価値
 二 劉向以前の《戰國策》の伝本
 三 《戰國策》の資料的性格の問題
第一章 劉向校書以前における書物の通行形態
 はじめに
 第一節 問題の所在
 第二節 篇章の混乱
 第三節 書題・篇題の問題
 第四節 出土文献における一書の範囲
 第五節 劉向の校書以前から定着していた古文献の例
 馬王堆三号漢墓出土帛書群の体裁的特徴
 篇題木牘に見る劉向校書前本の実態
 第六節 劉向新定本中に内在する先行著作群
 小結
 【附表】主要出土篇目一覧
第二章 劉向新定本の特徴と編集基準
 はじめに
 第一節 問題の所在
 第二節 劉向書籍整理法検討の重要性
 第三節 章學誠の劉向校讐説
 以人類書説と互著・別裁説
 九流出於王官説と古時官師合一説
第三章 姚本戰國策考
 第一節 劉向本から曾鞏本までの諸問題
 一 漢唐間の伝承過程
 二 唐宋間の散佚と曾鞏本
 三 鄭良樹氏の今本脱文説と何晉氏の批判
 四 南宋の姚宏本と鮑彪本
 第二節 劉向本と劉向以前本の特徴
 一 《荀子》楊倞新目と劉向旧目にみる劉向本の構成上の特徴
 二 《戰國縦橫家書》にみる劉向以前本《戰國策》の特徴
 第三節 姚本《戰國策》の内部構造
 結語
第四章 劉向以前本戰國策への復元
 はじめに
 第一節 三十三篇の分篇について
 第二節 東周策・西周策(2篇4群)
 第三節 秦策(5篇13群)
 第四節 齊策(6篇11群)
 第五節 楚策(4篇9群)
 第六節 趙策(4篇17群)
 第七節 魏策(4篇15群)
 第八節 韓策(3篇10群)
 第九節 燕策(3篇6群)
 第十節 宋衞策(1篇2群)
 第十一節 中山策(1篇3群+1章)
 【附表】《戰國策》章目および内包故事群
第五章 「國別者八篇」考 劉向新定本《戰國策》の藍本
 緒言
 第一節 「國別者八篇」とは
 第二節 「國別者八篇」中、七篇の比定
 第三節 縦橫家と辞賦の関連性
 第四節 合從連橫賦群の特徴
 第五節 「國別者八篇」が作られた時と場
 結語
結論

あとがき
参考文献
英文目次
索引
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