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中国の航空エンジン開発史
榊純一
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出版社:並木書房 |
出版年:2022年04月 |
コード: 160p ISBN/ISSN 9784890634194 |
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航空宇宙における中国の発展は目覚ましい。宇宙関連では米ロに次いで有人宇宙船を打ち上げ、航空関連でも第4、第5世代の新鋭戦闘機を多数保有するアジア最大の空軍に成長した。 しかし、機体もエンジンも大半はロシア製をコピーあるいはライセンス生産したものである。国産開発した民間旅客機のエンジンも欧米製で、中国にとって航空エンジンの開発は唯一の弱点といえる。 国内で初めてエンジンを組み立てた1956年以降、現在に至るまで、公開資料をもとに約60年に及ぶジェットエンジン開発の歴史を明らかにする!!
目次: 推薦の辞(茅原郁生) はじめに(榊純一)
第1章 国産エンジン開発に苦しむ中国 ボーイングB707を手本に国産旅客機開発 開発計画は挫折の連続 中国独自のARJ21計画 中国の軍用機開発 まとめ
第2章 各国のジェットエンジン開発 ジェットエンジンの基礎知識 ドイツのジェットエンジン開発 イギリスのジェットエンジン開発 アメリカのジェットエンジン開発 日本のジェットエンジン開発
第3章 ジェットエンジンが中国に渡るまで 第2次世界大戦前後の英ソ関係 ソ連におけるジェットエンジン開発
第4章 中国ジェットエンジン開発の始まり 建国当時のガスタービンの研究事情 中国空軍の創設と戦力整備 ゼロから始まったジェット機開発
第5章 呉大観─中国航空エンジン開発の先駆者 新中国の建国まで(1916~49年) 新中国の誕生と航空工業の確立(1949~61年) 文化大革命と不遇の時期(1961~75年) イギリス製エンジンの国産化(1976年以降) 党員および教育者としての呉大観 研究・開発に対する呉大観のアプローチ
第6章 中国のジェットエンジン開発史 ターボジェットエンジン①渦噴5 ターボジェットエンジン②渦噴6 ターボジェットエンジン③渦噴7(マッハ2の戦闘機用エンジン開発) ターボジェットエンジン④渦噴8(大推力エンジンの開発) ターボジェットエンジン⑤渦噴11 ターボジェットエンジン⑥渦噴13 ターボファンエンジン①渦扇5 ターボファンエンジン②渦扇6 ターボファンエンジン③渦扇8 ターボファンエンジン④渦扇9 ターボファンエンジン⑤渦扇10 ターボファンエンジン⑥渦扇11 ターボファンエンジン⑦渦扇13 その他のターボファンエンジン開発計画 ターボプロップエンジン①渦槳5 ターボプロップエンジン②渦槳6 ターボプロップエンジン③渦槳9 ターボシャフトエンジン①渦軸5 ターボシャフトエンジン②渦軸6 ターボシャフトエンジン③渦軸8 渦扇10甲ターボファンエンジンに見る技術レベル 中国の技術獲得とアメリカの懸念
第7章 中国航空産業の歴史 核・ミサイル開発との対比 「四つの近代化」以前 「改革・開放」以降 21世紀の近代化計画
第8章 ジェットエンジン研究体制の拡充 研究開発の概要 近代化のための研究開発体制と製造設備の状況 ジェットエンジンに関係する主要な研究機関 ジェットエンジンの開発体制 ジェットエンジン開発体制の再編
第9章 ジェットエンジンの技術レベルと今後の展望 ジェットエンジンの技術レベル 「中国製造2025」に見る航空エンジンの位置付け 「中国製造2025」に対する米国の反応 技術導入①ヨーロッパ 技術導入②ウクライナとロシア 技術導入③イスラエルほか 技術導入④軍民転換 リバース・エンジニアリングとアメリカの禁輸措置の影響 リバース・エンジニアリングの“ハードル” 総括――中国の前に立ちはだかる“壁”
参考文献 おわりに
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