激流の中で 敗戦後中国で育った少年とその後
江幡武
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出版社:22世紀アート/日興企画発売 |
出版年:2023年02月 |
コード: 276p ISBN/ISSN 9784888771535 |
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―理想と現実の狭間で生きた日々― 昭和二十年、当時国民学校四年生だった私は、満鉄病院で小児科の医長をしていた父の下、チチハルで敗戦を迎えた。進駐してきたソ連軍も引き揚げ、国民党の中央政府が統治していた頃、大部分の日本人が帰国する中で病院関係者として父が留用されると、私もそのまま中国に残った――。 東北大学で物理学を学び、停年退職した著者が戦後内戦のなか転校を繰り返し、多くの教師や友人と出会い・別離を繰り返し、帰国するまでの日々を、そしてまたその経歴が生きた退職後の二十年の暮らしを振り返る。
目次: はじめに 第一章 ──敗戦 一 敗戦 二 小学校の生活 三 父母のこと 第二章 ──新中国とともに 一 訥河(ノンホ) 二 再びチチハルで 三 沈(シン)(瀋)陽(ヨウ) 四 北京医院 五 北京三中 六 三反五反 第三章 ──帰国 一 日本へ 二 相馬 三 五十年 第四章 ──新しい船出 一 中国語が戻ってきた 二 残留孤児との付き合い 三 植林事業を始める 四 植林事業での見聞と体験 五 隋希英、張国華、本郷女史 六 戦後七五年 七 岡千仞、金世竜、王勤謨、王惕斎 第五章 ──エピローグ 漂着 著者略歴
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