雁塔聖教序 褚遂良
/シリーズ 書の古典 19
中野遵 編、高橋蒼石 図版監修
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出版社:天来書院 |
出版年:2017年08月 |
コード: 70p ISBN/ISSN 9784887153226 |
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「シリーズ・書の古典」(全30巻)の第19巻。
玄奘三蔵が翻訳した『大菩薩経』と『大唐西域記』を唐太宗に献上したことに対して与えられた、唐太宗の聖教序と皇太子(後の高宗)の序記。初唐三大家の一人、褚遂良の最晩年の書です。細い線は勁く強弱の変化を極め、字形は豊かな包容力と拡がりをもっています。この華麗な美しさは、古今の楷書名品中、最も格調の高いものの一つです。
原本は、比田井天来の俯仰法発見の端緒となった「書学院本」です。これは「蝉翼拓」と呼ばれる淡い色の精拓本で、松田南溟手装の袖珍本(小型の法帖)。天来と南溟の研究の跡は、金と朱の圏点として残されています。テキストシリーズではできませんでしたが、今回は圏点まで見える精密印刷により、この名品の魅力を余すところなく再現しました。
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