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自然と人 近代中国における二つの思想の系譜の探究 上製
王中江/馬場公彦 監修・訳/葛奇蹊,佐藤由隆 訳
出版社:三元社
出版年:2023年05月
コード:   786p   ISBN/ISSN 9784883035618
 
価格 9,350円
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中国哲学史・中日近現代哲学研究の第一人者である著者が、清末・民初以降の厳復、章炳麟、胡適、馮友蘭、金岳霖、陳独秀、張岱年、梁漱溟など著名な哲学者・思想家十数名の思想と言説を取り上げ、近代中国において西洋の「自然」と「人」の概念を、伝統的思想といかに結合し、変容させていったのかを取り扱う力作。6編15章で近現代中国の哲学史を書き換える。


目次:
日本の読者に寄せて

序 言

第1篇 自然と人

第1章 近代中国における「自然」という概念の誕生
 はじめに
 1 「nature」に対する清末辞書の解釈――「本性」「天地」「天然」から「自然」へ 
 2 「物」「理」「質力」から「自然」へ――清末における格致学・科学と「nature」の実体化の過程
 3 清末における天・天然・自然と「nature」の融合
 4 自然――人文・生命・精神
 おわりに
 注

第2章 近代中国における「人」という概念の構築
 はじめに
 1 人の起源――進化・競争・相互扶助
 2 種族の意味から見る「人」――別種・淑種・通種
 3 「人」の理智化
 4 人――快楽・幸福・道徳
 5 新人と新人格
 おわりに
 注

第2篇 自然・超自然と人

第3章 厳復の科学的・進化的視野と自然化された「天人観」
 はじめに
 1 「天」と「二つの世界」
 2 自然的・必然的な「天」と「天演」
 3 「天演」と人類・人道・社会
 おわりに
 注

第4章 章炳麟の近代的な脱呪術化と価値的合理性――「自然」「人性」から人の道徳的自立へ
 はじめに
 1 自然による超自然の脱構築
 2 「心識」による自然と超自然の脱構築
 3 人性的な自然から人の「非自然」へ
 4 価値的合理性――人の道徳的自立
 おわりに
 注

第5章 自然・人事・倫理――東西文脈における胡適の自然主義的な立場
 はじめに
 1 宇宙・実在と自然
 2 科学から見る自然
 3 技術から見る自然
 4 人の自然から倫理へ
 おわりに
 注

第3篇 自然・実在と人

第6章 馮友蘭の価値的合理性及びその構築方法――「天地境界」と「天人之際」
 はじめに
 1 「価値的合理性」の構築及びその究極的な意義
 2 「天人之際」による超越性の獲得
 3 文化的普遍性の思惟方法と哲学理性による価値的合理性の構築
 おわりに
 注

第7章 人類はいかに「自然」を大切にすべきか――金岳霖の哲学における「天人之際」と「天人合一」
 はじめに
 1 金岳霖の思想遍歴に見られる「天人合一」
 2 「道演」と「実在」の「二分」――形而上学から見る人と自然の分化
 3 人類文明の幸と不幸――知識・目的と誤解
 4 「尽性論」から見る「人と自然の統一」
 5 人生の視野から「聖人人生観」と「天人合一」へ
 おわりに
 注

第8章 「天人合一」と「精神境界」――現代哲学者の心情と荘子の知恵
 はじめに
 1 金岳霖の「道一」と「天人合一」
 2 馮友蘭の「超形脱相」と「天地境界」
 3 方東美の「生命情調」と「超脱精神」
 おわりに
 注

第4篇 自然・物質と人

第9章 多層的な側面を持つ「人」――陳独秀による描写
 はじめに
 1 人―現実・実在と進化
 2 人の本性・倫理と宗教
 3 政治的な人権と経済的な人権
 4 人と知識・科学
 おわりに
 注 

第10章 実在・客観と価値――張申府の「唯実世界観」
 はじめに
 1 「実在的世界」――信念・由来と融合
 2 多元的方法と「唯実」
 3 人生と倫理における「唯実」
 おわりに
 注

第11章 自然秩序と人間共同体という生活理想――張岱年の「天人会通」
 はじめに
 1 「自然と人」をめぐる哲学的経歴と関心
 2 歴程・創生と秩序―宇宙観と自然観
 3 人類観と理想的人間生活の構築
 おわりに
 注

第5篇 自然・文明と人

第12章 辜鴻銘の儒家道徳理想主義から見る救世論・文明観と信仰
 はじめに
 1 辜鴻銘の道徳救世論と文明観
 2 道徳的な信仰世界――「良民宗教論」と「孔教観」
 おわりに
 注

第13章 殷海光の究極的関心・文明的省察と「人」という理念
 はじめに
 1 苦しい精神の旅、「人類への関心」と「人」という理念
 2 現代文明への反省と「現代人」への批判
 3 建設的な「人」という理念
 おわりに
 注

第6篇 自然・生命と精神

第14章 生命の創造と霊性化――梁漱溟の倫理的生命主義
 はじめに
 1 進化と創造――宇宙の生命から人の生命へ
 2 霊性と倫理化――人心の進化と創造
 おわりに
 注

第15章 「外を拒み、内を守る」――馬一浮の反功利主義と自己認識の学 
 はじめに
 1 「外在性」の排斥――功利主義と実用理性に対する批判
 2 「外」から「内」へ――心性と自己の体認
 おわりに
 注

結 論
 注

付 録
個人・理智とよい人生――胡適の「科学人生観」
 1 個人主義の論理的発展
 2 人生の科学化と理性化
 3 新しい人格像
 4 人生の目的とその実現
 5 道徳と善の相対化
「人類関懐」と「聖人人生観」――一つの具体例から見る金岳霖の『論道』と『道・自然与人』の相違
張岱年の「天人新学」――自然・人と価値
 1 知恵の激情と一貫した道
 2 非本体的な「本」と直線的過程
 3 人と自然の二重関係
 4 「合群」の「社群哲学」
 注

参考文献
あとがき
訳者あとがき
著訳者紹介
索引
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