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二つの時代を生きた台湾 言語・文化の相克と日本の残照 /大阪大学台湾研究プロジェクト叢書3 上製
林初梅,所澤潤,石井清輝 編
出版社:三元社
出版年:2021年12月
コード:   312p   ISBN/ISSN 9784883035410
 
価格 4,180円
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x台湾人にとっての「日本」とは
日本とは異なる「戦後」を歩んだ台湾。日本時代に生まれ育った台湾人は、日本人が去ったあと、どのような社会を、どのように生きたのか? 二つの時代を生きた台湾人の経験に迫る。

目次:
本書を読むために
台湾の中の日本語世界(所澤潤)
多元社会台湾の歴史的積層(石井清輝)

第Ⅰ部 経済統制下の台湾
 第1章 戦時体制下台湾の「デパート」―全体主義と個人の軋轢(李衣雲/所澤潤 訳)
 はじめに
 一 象徴記号の意味と台湾戦前のデパート文化
 二 戦時下における消費と全体主義の勃興
 三 「戦後」における戦争体制とデパート―台北を例に
 まとめ
 第2章 戦後台湾女性のよそおい文化―社会現象としての日本嗜好(王耀徳,林容慧/阿部由理香 訳)
 はじめに
 一 戦前期台湾のよそおい文化
 二 戦後期台湾のよそおい文化
 三 日本風よそおい文化の再登場―台湾資生堂を例として
 四 特殊ルートに見られる日本嗜好の受容
 おわりに

第Ⅱ部 高等教育制度の転換をめぐって
 第3章 台北高等学校の戦後―日本が過去になった時に起こったこと(所澤潤)
 はじめに
 一 台北高級中学沿革概要
 二 中華民国制度への転換の体験
 三 失われたものの再評価
 終わりに
 第4章 台北帝国大学の接収と延平学院の設立―省籍問題を伴う台湾本省人の対日感情の変化(林初梅)
 はじめに
 一 国民党政府の接収した学校の戦後の様相
 二 台北帝大から国立台湾大学へ
 三 私立延平学院の創設に転じた本省人
 四 本省人の対日感情の変化
 終わりに

第Ⅲ部 文筆家・作家としての人生を読む
 第5章 黄得時による日本文化ならびに日本語に対する戦後の態度(Thilo Diefenbach (蒋永学)/中村加代子 訳)
 はじめに
 一 一九四五年以前―日本文化に対する肯定的な態度
 二 戦争と皇民化を明確に支持
 三 日本に対する幾度かの批評
 四 戦後―日本に対する黄得時の二面性
 五 日本文化に対する深い関心
 六 日治時期を強烈に批判し、台湾人の抗日精神を指摘
 七 日治時期に対する誤った描写
 結論
 第6章 植民地の記憶―鍾理和「原郷人」の広がり(今泉秀人)
 はじめに
 一 「私はこうして創作を学んだ」(一九五九)
 二 「原郷人」(一九五九)
 三 渡満から帰台まで(一九三八 ― 一九四六)
 四 『文友通訊』(一九五七 ― 一九五八)
 五 理和の死後(一九六〇 ― 一九八〇)
 むすび 199

第Ⅳ部 日本社会における台湾の位相
 第7章 華僑から「台湾人」へ― 一九六〇 ― 七〇年代在日台湾人の歴史的自己省察の試み(岡野翔太(葉翔太))
 はじめに
 一 東アジア地域秩序の再編と在日台湾人
 二 在日台湾人の連帯を目指して―台湾人権利擁護総連合会の試み
 三 台湾人権利擁護総連合会と台湾協会の連動―「戦没台湾人合同慰霊祭」の実施
 四 在日台湾人をめぐる語りの構築過程
 おわりに
 第8章 植民地同窓会における戦後日本の台湾記憶―台北市・樺山小学校の事例から(石井清輝)
 はじめに―問題の所在と本論文の課題
 一 対象の概要と分析方法
 二 同窓会の目的と活動内容
 三 台湾に関する記憶の多様性と「他者」の記憶
 四 集合的に強化される「ノスタルジアの語り」
 五 新たな台湾認識を獲得する場としての同窓会
 おわりに

あとがき(林初梅)
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