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日本における天竺認識の歴史的考察 上製
石﨑貴比古
出版社:三元社
出版年:2021年02月
コード:   408p   ISBN/ISSN 9784883035250
 
価格 5,720円
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日本列島において、人々は二つの隣国を鏡にして、国の自画像を描いてきた。直接交渉を持った巨大な中国と、彼方に夢想した仏教の聖地・天竺である。日本・中国・天竺からなる三国世界観は、江戸時代に新しい世界認識・五大州へとその座を譲った。そして現在、仏教の聖地はインドという名で呼ばれている。果たして天竺はインドになったのか、あるいは―?

目次:
序章 天竺はインドの旧称か?

第1章 先行研究――天竺と三国世界観
 第1節 日印関係史における先行研究
 第1項 戦前~一九六〇年代
 第2項 一九七〇年代
 第3項 一九八〇年代
 第4項 一九九〇年代以降
 第2節 日本の対外関係史における先行研究
 第1項 一九八〇年代以前
 第2項 一九八〇年代以降
 第3節 その他の先行研究
 小括
 註

第2章 天竺認識の歴史
 第1節 天竺という語について
 第1項 インドを意味した三八種の名称
 第2項 A群:身毒、申毒、新頭、辛頭、身竺、新陶、信度、信図、信地
 第3項 C群:天督、天竺、天毒、天篤
 第2節 天竺認識の歴史的変遷1――仏教公伝と菩提僊那(六世紀~八世紀)
 第1項 仏教公伝
 第2項 菩提僊那
 第3項 崑崙人
 第3節 天竺認識の歴史的変遷2――平安仏教と説話集(九世紀~一二世紀)
 第1項 最澄と空海
 第2項 高丘親王
 第3項 円仁、成尋、覚憲
 第4項 説話集
 第4節 天竺認識の歴史的変遷3――鎌倉仏教(一三世紀~一五世紀)
 第1項 明恵上人
 第2項 『三国仏法伝通縁起』
 第3項 『神皇正統記』
 小括
 註

第3章 イエズス会士と天竺人
 第1節 イエズス会士と天竺人
 第1項 ザビエルの来日
 第2項 鉄砲と南蛮人
 第3項 仏教の一派としてのキリスト教
 第2節 来日宣教師の仏教認識と天竺
 第1項 ヨーロッパ世界におけるインドについて
 第2項 イエズス会士の仏教情報
 第3項 天竺とインドの乖離
 小括
 註

第4章 世界図に見る天竺認識――一六世紀末~一八世紀初頭の日本を中心として
 第1節 地図に見る三国世界観
 第2節 天竺が存在しない世界図――オルテリウス『世界の舞台』
 第3節 天竺とインドが無関係な世界図――南蛮世界図屏風「山本氏図」
 第1項 天竺/てんぢく(1)
 第2項 いんぢあ、へんから
 第4節 天竺とインドの結合――マテオ・リッチ『坤輿万国全図』
 第1項 天竺/てんじく(2)
 第2項 いんぢあ/應帝亜/India、印度厮當/Indostan
 第5節 日本初の刊行世界地図と天竺の「復活」――『万国総図』と『万国総界図』
 小括
 註

第5章 知識人の天竺認識――西川如見、寺島良安の事例から
 第1節 西川如見と『増補華夷通商考』
 第1項 『増補華夷通商考』の構成
 第2項 『増補華夷通商考』における天竺
 第3項 南天竺
 (1) サントメ
 (2) モウル
 (3) シャム
 (4) インデヤ
 第2節 寺島良安と『和漢三才図会』
 第1項 『三才図会』と『和漢三才図会』の構成
 第2項 『三才図会』と『和漢三才図会』における天竺
 (1) 地図と地誌
 (2) 三十三祖
 第3項 『三才図会』と『和漢三才図会』における天竺の「人物」
 (1) 『三才』と全く同じ記述のもの
 (2) 『三才』を引用しつつ追加記述がなされたもの
 (3) 『三才』には存在せず『和漢』で新たに登場したもの
 小括
 註

第6章 民衆の天竺認識――天竺徳兵衛と『五天竺』を中心に
 第1節 『天竺徳兵衛』における天竺
 第1項 実在の天竺徳兵衛と『天竺物語』
 第2項 物語化する徳兵衛
 (1) 歌舞伎『天竺徳兵衛聞書往来』
 (2) 浄瑠璃『天竺徳兵衛郷鏡』
 (3) 歌舞伎『天竺徳兵衛韓噺』
 第2節 『五天竺』における天竺
 第1項 『五天竺』の概要
 第2項 『五天竺』における天竺
 第3節 「大象図」における天竺
 第1項 享保一三年のゾウと『象のみつぎ』
 第2項 文化一〇年のゾウと「浅間神社所蔵大象図」
 第3項 文久三年の象と『中天竺馬爾加国出生新渡舶来大象之図』
 小括
 註

第7章 宗教者の天竺認識――平田篤胤『印度蔵志』を例に
 第1節 『印度蔵志』の先行研究
 第2節 『印度蔵志』の書誌と構成
 第3節 国学者・平田篤胤における『印度蔵志』の位置
 第4節 『印度蔵志』における天竺認識の特色
 第1項 天竺と印度、インデア
 第2項 五印度とムガル帝国
 第3項 朝夷厚生と仏教批判
 第4項 インドの「古伝」と神道
 小括
 註7

終章 天竺の意義と終焉
 註

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 あとがき
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