第4次 現代歴史学の成果と課題 第3巻 歴史実践の現在
歴史学研究会 編
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出版社:績文堂出版 |
出版年:2017年05月 |
コード: 324p ISBN/ISSN 9784881161333 |
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歴史学研究会編集 現代歴史学の成果と課題 第4次:2001~2015年〈全3巻〉
1980年代以来の認識論的な問いの現在と新自由主義という時代状況の現出を踏まえ、歴史学の方法、歴史像、歴史実践を中心軸に、歴史学の現在とその課題を照射する第4次『現代歴史学の成果と課題』。 3巻構成により、それぞれの歴史学をとりまく状況と方法、時間と空間の再編成による歴史像のあり方、歴史家の実践的行為全般に光をあて、歴史学の存在意義を問う。
目次: 刊行にあたって はしがき
第1章 歴史学をとりまく環境 1 歴史修正主義とのたたかい 1 歴史修正主義とその背景(中野聡著) 2 人文・社会科学の危機と歴史学(久保亨著) 3 「慰安婦」問題をめぐる法廷闘争(加藤圭木)
第2章 歴史学をとりまく環境 2 災害・地域変容 1 災害・環境と歴史学(矢田俊文) 2 核災害と歴史学――福島第一原発事故の衝撃を歴史学はどううけとめたか(中嶋久人) 3 地域の変容と歴史学(岡田知弘)
第3章 歴史運動の現在 1 地震・水害時の歴史資料保存活動の展開と地域歴史資料学の提起――歴史資料ネットワーク結成21年の歩みを中心に(奥村弘) 2 アーカイブズをめぐる運動(瀬畑源) 3 歴史学と若手研究者問題(浅田進史,崎山直樹)
第4章 史料・方法・歴史叙述 1 史料の読みはどう変わったか――「真なるもの=作られたもの」と「起源の偶像」を手がかりに(大黒俊二) 2 オーラル・ヒストリーと歴史学/歴史家(人見佐知子) 3 出土史料は境界を越えることができるのか(李成市) 4 陵墓問題の現在(高木博志) 5 「実証」という方法(坂井博美) 6 エゴ・ドキュメントという方法(長谷川貴彦) 7 震災「後」の歴史学の課題と博物館展示(原山浩介) 8 史学史と歴史叙述(戸邉秀明) 9 史料保存から歴史教育、歴史研究へ(高橋修) 10 書物を史料として歴史を読む(若尾政希) 11 「現場」から組み立てる歴史学(石居人也) 12 歴史教育と歴史叙述――歴史から学び、歴史を綴る(今野日出晴)
第5章 歴史教育の実践 1 転換期の高校歴史教育(油井大三郎) 2 教育の現場から(小川輝光) 3 教科書問題と歴史学(大串潤児) 4 東アジアにおける共同歴史教材の現在――自国史の問い直しと歴史教育(齋藤一晴)
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