アフロ・ユーラシアの考古植物学
庄田慎矢 編著・訳
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出版社:クバプロ |
出版年:2019年05月 |
コード: 262p ISBN/ISSN 9784878051616 |
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本書は2018年1月27日・28日に奈良文化財研究所平城宮跡資料館にて開催された国際シンポジウムにおいて行われた11の講演の内容とともに、関連する内容を扱う論文4編を増補し、まとめた書籍となります。
目次: 序文 細谷葵 はじめに:本書の目的と構成 庄田慎矢 第1章 アフロ・ユーラシアに展開する考占植物学 雑草生態学と穀物の安定同位体分析から復元する西アジア・ヨーロッパの初期都市の農生態系 エイミー・ホガード(庄田慎矢訳) アフリカにおけるアジアイネの導入の民族考古学的理解:スワヒリ海岸沿いの農地と調理場から サラ・ウォルショー(表谷静佳・庄田慎矢訳) ユーラシア農耕拡散の十字路:ウクライナの新石器~青銅器時代の栽培穀物 遠藤英子 経路、季節、料理:コムギとオオムギの東方拡大 劉歆益(庄田慎矢・岡本泰子訳) 東南アジアにおける考古植物学 クリスティーナ・コボ・カスティヨ(庄田慎矢・遠藤英子訳)
第2章 中国大陸における過去の植物利用への多角的アプローチ 古デンプン研究は中国新石器時代の生業パターンの理解をどう変えたか 楊暁燕(庄田慎矢訳) 石器使用痕から見た新石器時代長江下流域の石製農具と農耕 原田幹 文献史料からさぐる植物と人の関係史:中国・長江下流ヒシ利用の歴史 大川裕子
第3章 日本における考古植物学の今 縄文時代の狩猟採集社会はなぜ自ら農耕社会へと移行しなかったのか 那須浩郎 縄文時代に行われていた樹木資源の管理と利用は弥生時代から古墳時代には収奪的利用に変化したのか? 能城修一 土器種実圧痕から見た日本における考古植物学の新展開 佐々木由香 過去の水田稲作を理解するために実験考古学でなにができるか 菊地有希子
第4革 分子レベルの考古植物学 土器で煮炊きされた植物を見つけ出す考古生化学的試み 庄田慎矢 イネの栽培化関連形質の評価:植物遺伝学と考古植物学との融和研究 石川亮、杉山昇平、辻村雄紀、沼口孝司、クリスティーナ・コボ・カスティヨ、石井尊生 炭化米DNA分析から明らかになった古代東北アジアにおける栽培イネの遺伝的多様性 熊谷真彦、庄田慎矢、王瀝
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