川田剛『甕江文稿』
/近代日本漢籍影印叢書2
上製
町泉寿郎 編/武田祐樹 解題
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出版社:研文出版 |
出版年:2020年02月 |
コード: 434p ISBN/ISSN 9784876364510 |
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本書は、川田甕江(一八三〇~一八九六)の文稿三種類を影印したものである。周知の通り、甕江は、三島中州(一八三一~一九一九)や重野成斎(一八二七~一九一〇)と並び称される、明治三大文宗の一人であり、東宮侍講という栄誉にあずかった漢学者でもある。かつ備中松山藩の藩政や諜報活動に従事した実務家である。さらに、明治政府にも出仕し、学問をもって政治に貢献した。ところが、これほど著名な漢学者であるにもかかわらず、甕江の文集は、現在に至るまで出版されておらず、甕江自身についても、研究の対象とされてこなかった。……要するに、甕江の文稿は、生前没後を問わず、複数の異なる人物や異なる経緯のもとに編纂が企図された。そして、それら全てが実を結ばずに終わったために、現在われわれは甕江の文集を手に取ることができない、という状態にあるらしい。これは、甕江の斯学における功績の大きさを鑑みれば、まことに遺憾である。このほど伝存する文稿の中でも、特に整備された形態の、三種類の文稿を一括で影印出版する。ひとえに、資料の存在を衆知せしむると共に、その活用に便あらしむることによって、日本漢学の成立と発展に寄与するものと信ずるが故である。(本書「解題」より)
目次: 刊行の辞 町泉寿郎 川田剛『甕江文稿』三種 目次 『甕江文稿』(倉敷市立玉島図書館所蔵) 『甕江文鈔』(二松学舎大学所蔵) 『甕江川田先生文鈔』(国立国会図書館所蔵本) 解題 参考資料一 甕江文稿 三種及び草稿対照表 参考資料二 川田剛辞令類翻印
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