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『金瓶梅』の構想とその受容
上製
川島優子
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出版社:研文出版 |
出版年:2019年02月 |
コード: 326p ISBN/ISSN 9784876364435 |
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本書は、『金瓶梅』の構想と、その日本での需要について、明らかにしようとしたものである。 書名が物語るように、『金瓶梅』における女性描写は、作品の本質に関わる問題である。またその大きな特徴が「詳細な描写」にあることは、序章で述べたとおりである。第一部では『金瓶梅』の構想について、主に女性の描かれ方に注目し、繰り返される詳細な描写を検討していくことで迫ろうと試みた。 ……他の三作品(『三国志演義』『水滸伝』『西遊記』)とは異なり、『金瓶梅』が日本の文学や文学に大きな影響を与えることはなかった。そしてそれは、『金瓶梅』が「淫書」であったためだと考えられてきた。直接的な資料が少なすぎることもあり、詳しいことがよくわからなかったのである。そこで第二部では、江戸時代にやってきた『金瓶梅』が日本人にどう読まれたのかという問題について、これまでに扱われることのなかった資料も用いることで、全面的な考察を試みた。
目次: 序章 第一部 『金瓶梅』の構想 第一章 『金瓶梅』の構想――『水滸伝』からの誕生―― 第二章 潘金蓮論――歪みゆく性に見る内なる叫び―― 第三章 呉月娘論――罵語を中心として―― 第四章 孟玉楼と呉月娘――『金瓶梅』の服飾描写―― 第五章 李瓶児論 第六章 『金瓶梅』の発想――容与堂刊『李卓吾先生批評忠義水滸伝』の評語を手がかりに―― 第二部 江戸時代の『金瓶梅』 第七章 江戸時代における『金瓶梅』の受容 第八章 白話小説の読まれ方――鹿児島大学附属図書館玉里文庫蔵「金瓶梅」を中心として―― 第九章 「資料」としての『金瓶梅』――髙階正巽の読みを通して―― 終章 あとがき 索引
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