林羅山の学問形成とその特質 古典注釈書と編纂事業
上製
武田祐樹
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出版社:研文出版 |
出版年:2019年02月 |
コード: 328p ISBN/ISSN 9784876364428 |
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本書は、林羅山(1583~1657)の学問形成とその特質の実態解明を目的とする。これにあたり、林羅山が作成した古典注釈書と彼が主導した徳川幕府による修史事業に着目し、清原宣賢(1475~1550)や藤原惺窩(1561~1619)および林鵞峯(1618~1680)との比較検討を行うことにより、林羅山が先学の問題点を如何に認識し、自身は如何に超克したのか、また林羅山自身の問題点は何処にあり、それは如何に克服されたのかを、現存する林羅山資料の個別の性格に十分な配慮をしつつ、具体的な証拠に基づいて論じる。(本書「序論」より)
目次: 序論 前篇 慶長から寛永前半にかけての林羅山と古典注釈 第一章 清原宣賢「三略秘抄」と林羅山「三略諺解」の比較検討 第二章 「七書直解」のテキストに対する姿勢の比較 第三章 林羅山の「大学」解釈をめぐって 第四章 藤原惺窩と林羅山の交渉再考―「知新日録」受容を考慮に入れて 後篇 寛永末年からの林羅山と編纂事業 第五章 五山文学批判と博への志向 第六章 林羅山の学問とその特質について 第七章 「本朝神社考」上巻の構成について 第八章 徳川幕府の宗教政策と「本朝神社考」との連動について 第九章 修史事業から窺う林羅山と林鵞峯の差異 結論 文献目録 図表 あとがき 索引
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