先秦の機能語の史的発展 上古中国語文法化研究序説
上製
戸内俊介
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出版社:研文出版 |
出版年:2018年02月 |
コード: 236p ISBN/ISSN 9784876364305 |
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上古中国語は広義には前漢以前の中国語の総称である。中国の言語資料が殷代甲骨文より始まることに鑑みれば、その時間的幅は極めて広い。加えて、資料の性質も多種多様である。本書はより一般性の高い中国語文法史記述に向け、こうした上古中国語内部の言語の変化、とりわけ機能語に重点を置き、伝世文献・出土文献の両方面から、その歴史的発展を検証したものである。(「はじめに」より)
目次: はじめに 序章 文法化とは何か 中国語史における文法化研究の現状 本研究の目的と構成 本研究で用いるコーパスとその時代区分 古文字資料の隷定及び凡例 第1章 殷代中国語における「于」の文法化プロセスー時間介詞用法を中心に 時間介詞「于」の未来時指向 「于」の空間表現における文法化 「于」の時間領域への拡張 小結 「于」の文法化プロセス 第2章 上古中国語の「NP而VP」/「NP1而NP2VP」構造の表現機能とその成立 問題の存在 コーパス 接続詞「而」の基本的機能 「而」前後項の意味的関係 「NP而」文の表現機能 前項NP/NP1の指示特徴と文法機能 「而」の文法化 小結 第3章 上古中国語における非現実モダリティマーカーの「其」の通時的展開 {其m}の古文字資料中の表記 上古中期における非現実モダリティマーカーの{其m} 西周時代における非現実モダリティマーカーの{其m} 殷代における非現実モダリティマーカーの{其m} 上古における{其m}の通時的展開 終章 参考文献 引用版本及び簡称 あとがき 索引
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