|
|
沖縄処分 台湾引揚者の悲哀
津田邦宏
|
|
出版社:高文研 |
出版年:2019年06月 |
コード: 338p ISBN/ISSN 9784874986820 |
|
|
|
1945年8月の敗戦後、植民地・台湾からの日本人引揚げ時、沖縄(琉球)の領土化を目論んでいた中国国民党政府は、二万人を超える沖縄の人たちを「琉球人」として扱った。 日本政府は異論を挟まず、明治時代の「琉球処分」によって「日本人・沖縄県人」に組み入れた人たちを再び琉球人として突き放した。著者はこの事実を「沖縄処分」とした。 「沖縄処分」の根源にあるものは何か。沖縄と台湾の交流を辿ると共に沖縄県民に犠牲を強いた台湾引揚げの実態を追うとき、そこに人々の哀しみと沖縄差別の長い歴史が見える。
目次: 第1章 沖縄は植民地・台湾に近づいた 第2章 「戦地」台湾に疎開する 第3章 敗戦は台北の街を変えなかった 第4章 蒋介石は琉球の中国帰属を考えた 第5章 沖縄人は「琉球人」になった 第6章 沖縄本島の引揚げは遅れる 第7章 沖縄の戦後は「琉球」から始まった
|
|
|
|
|