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中国語の非動作主卓越構文
于一楽
出版社:くろしお出版
出版年:2018年09月
コード:   200p   ISBN/ISSN 9784874247785
 
価格 2,970円
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理論言語学では、英語を中心に研究が進み、アジアの諸言語の中では、おそらく日本語が一番よく研究されている。少なくとも、中国語は英語や日本語ほど理論的研究は進んでいない。近年、中国語の統語論研究は比較的盛んに行われているものの、語彙意味論研究はそれほど進んでいないのが現状である。このような状況の中で、本書は動詞の意味構造を中心に、中国語の非動作主卓越構文(結果複合動詞構文、双数量構文、存現文)における項の文法関係(項の具現化)を考察し、中国語の語彙意味論研究に光を当てようと試みるものである。中国語の項の文法関係には、英語や日本語とかなり異なるパターンが存在する。これらの現象を調べることで、中国語の動詞の意味構造にどのような共通性があるのかを明らかにするとともに、言語研究に対して興味深い考察となることを目指す。理論面は言うに及ばず、特に経験面で興味深い事実を浮き彫りにすることで、言語の普遍性と特殊性の探求に少しでも貢献できればよいと考えている。これが本書の最大の目的である。(「まえがき」より)

目次:
第1章 先行研究
 1.1. 問題提起
 1.2. 結果複合動詞構文の項の文法関係
 1.2.1 吕(1946)
 1.2.2 Li(1995, 1999)
 1.2.3 Her(2007)
 1.3. 双数量構文の項の文法関係
 1.4. 存現文の項の文法関係
 1.4.1 語順
 1.4.2 Locative Inversion
 1.4.2.1 語彙論的分析
 1.4.2.2 統語論的分析
 1.4.3 Pan (1996)
 1.5. 語彙概念構造と項の具現化
 1.6. まとめ
第2章 結果複合動詞構文
 2.1. はじめに
 2.2. 先行研究の問題点
 2.3. 提案
 2.3.1 語順
 2.3.2 LCS分析
 2.3.3 前項動詞の動詞分類と動作主目的語
 2.3.4 自動詞+自動詞型の結果複合動詞
 2.3.5 3項動詞+自動詞型の結果複合動詞
 2.4. まとめ
第3章 双数量構文
 3.1. はじめに
 3.2. 先行研究の問題点
 3.3. 分析
 3.3.1 語順
 3.3.2 提案
 3.3.3 3項動詞とその目的語名詞の解釈
 3.3.4 動詞“看”の特殊性
 3.4. まとめ
第4章 存現文
 4.1. はじめに
 4.2. 先行研究の問題点
 4.3. 提案
 4.3.1 語順
 4.3.2 存在と所有の変換規則
 4.3.3 場所概念を含む[BE AT]と他動詞
 4.3.4 場所概念を含む[BE AT]と自動詞
 4.3.4.1 非能格自動詞
 4.3.4.2 非対格自動詞
 4.4. LCS書き換え規則の根拠
 4.4.1 語彙的操作
 4.4.2 アスペクト
 4.4.3 “有”との置換と状態性
 4.5. 状態動詞
 4.6. まとめ
第5章 結び

参考文献
索引
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