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帝国日本のアジア認識 統治下台湾における調査と人材育成
横井香織
出版社:岩田書院
出版年:2018年10月
コード:   216p   ISBN/ISSN 9784866020556
 
価格 3,080円
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「本研究は、近代日本最初の植民地である台湾におけるアジア調査と、南進のための人材育成事業の、実態や特質を解明することを通して、植民地支配の様相を、調査と教育といいう視点から描き直すという試みである。」(「はじめに」より)
「その結果、以下のことが明らかになった。それは、①日本統治期の台湾では,台湾総督官房調査課を中心に、台湾島内の諸機関・団体と連携した組織的なアジア調査が行われていたこと、②台湾島内の諸機関・団体とは、台湾銀行、南洋協会台湾支部、台北高等商業学校、華南銀行で、それぞれ独自の調査研究活動を展開し、台湾総督官房調査課と人的物的交流を行っていたこと、③台北高等商業学校をはじめ「外地」の高等商業学校では、植民地経営に欠かせない実務的なエキスパートを輩出したこと、④南洋協会では、現地(南洋)の商業従事者を育成し、南洋に送り出したことの4点である。」(「おわりに」より)

目次:
はじめに
第1章 台湾総督府の南方関与とアジア調査
 第1節 台湾総督府の南方関与
 第2節 台湾総督官房調査課のアジア調査
第2章 台湾島内の機関・団体のアジア調査
 第1節 台湾銀行調査課
 第2節 南洋協会台湾支部
 第3節 台北高等商業学校
 第4節 台湾総督官房調査課と諸機関・団体との相関関係
 [資料] 台湾銀行総務部調査課編「調査書類目録」
第3章 南進のための人材育成事業
 第1節 高等商業学校における人材育成
 第2節 南洋協会による人材育成
 第3節 教育の南方進出
おわりに
謝辞
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