中国で最初の交響曲作曲家 冼星海とその時代
上製
平居高志
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出版社:アルファベータブックス |
出版年:2019年07月 |
コード: 358p ISBN/ISSN 9784865980677 |
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中国では国歌「義勇軍進行曲」の作曲者・聶耳と並ぶ国家的英雄である冼星海(一九〇五〜一九四五)。辛亥革命から日中戦争終結まで、混乱の時代を太く短く生きた。パリ音楽院でポール・デュカより作曲を学ぶが、帰国後は戦意高揚を目的とする大衆音楽の作曲と歌唱指導に尽力する。しかし、胸の内には「交響曲を作り、中国のベートーヴェンになる!」という強い思いを持ち、密かに創作を進めていた…。 政治のための芸術と個人の芸術との間で葛藤するひとりの作曲家の生涯を、激動の中国近現代史とともに鮮やかに描く!
目次: ●序章 中国近現代史への誘い/抗戦名曲「黄河大合唱」
●第一章 生まれてから留学まで 生涯の概要/生年月日について/誕生からシンガポール時代まで/広州嶺南大学での学習/北京での学習/上海での学習と「普遍的音楽」
●第二章 パリ留学 留学のいきさつ/冼星海による記述/スコラ・カントルムでの学習/パリ音楽院での学習/プロコフィエフとの関係
●第三章 救亡音楽運動家・冼星海の誕生 帰国とその後の西洋音楽との関わり/左翼音楽運動とは何か/左翼音楽運動との関わり
●第四章 武漢から延安へ……『大合唱』の創出 延安への道/一九三〇年代末の音楽情勢/武漢までの楽曲/歌劇「軍民進行曲」/「生産大合唱」
●第五章 「黄河大合唱」と入党 「黄河大合唱」の成立/入党について
●第六章 ソ連での彷徨と死 延安からモスクワへ(訪ソの目的)/モスクワにて(続・訪ソの目的)/冼星海の最後の手紙/モンゴルとカザフスタン/モスクワでの死/第一交響曲をめぐって
●終章 芸術性と大衆性の間で/魯迅芸術学院の正規化・専門化から文芸座談会へ
後記/冼星海略年譜/冼星海楽曲年譜
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