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近代東アジアにおける〈翻訳〉と〈日本語文学〉
波潟剛 編著
出版社:花書院
出版年:2019年03月
コード:   186p   ISBN/ISSN 9784865611618
 
価格 3,300円
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本書は、九州大学QRプログラム・特定領域強化プロジェクト「新資料発見に伴う東アジア文化研究の多角的展開,および国際研究拠点の構築」(2017~2018年度、代表者:中里見敬)として取り組んできた研究成果の一部である。研究分担者である私(波潟)は、韓国、中国、台湾の研究者に呼びかけ、近代東アジアにおける文学の諸問題について、とくに「日本語文学」および「翻訳と翻案」を軸とした共同研究の可能性を模索し、2018年7月には、北九州市で開催された第8回国際文学倫理学批評研究会において、2つのパネルを企画して8名の発表を行った。その後も議論を続け、今回の論文集刊行に至っている。
1990年代以降、ポスト・コロニアル文学論の普及・浸透にともない、東アジア各地において、それぞれの近代文学史に関する見直しが始まり、日本語文学に関する資料調査や、翻訳・翻案書の調査・分析が着実に進められてきた。今回論文集に参加した執筆者は、それぞれの地域において、東アジアの近代文学に関する実証的研究に携わってきたが、こうして一冊の論文集にその成果を並べてみるとき、各自の関心が論考のあちこちで接続・交差していく様子を確認することができ、企画・編集に携わる者として、非常に興味深い出来事であった。

目次:
序(波潟剛)
第一部 往来する日本語文学
 朝鮮半島における日本語雑誌と1910年代〈日本語文学〉研究――『朝鮮及満洲』の「文芸」関連記事を中心として――(鄭炳浩)
 1920年代中国における国木田独歩の翻訳と受容(梁艶)
 異国の風俗から都市の風俗へ―西口紫溟の軌跡、台湾、山口、東京、福岡(波潟剛)
 1930年代台日シュルレアリスム詩/絵画におけるアダプテーション――楊熾昌と東郷青児、饒正太郎と古賀春江を例として――(頼怡真)

第二部 文学の翻訳と東アジア
 『鐵世界』論――「報知叢談」欄における共同翻訳の可能性を中心に――(趙蘂羅)
 日本語民間新聞『朝鮮日報』の文芸欄と日露戦争――コナン・ドイル作〈ジェラール准将シリーズ〉の翻訳と中心に――(兪在真)
 アイルランド文学の越境とフォルモサ――「西来庵事件」をめぐって――(呉佩珍)
 中国語と日本語の間を歩む――日本における詩人黄瀛の中国新詩翻訳活動について――(裴亮)

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