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郁達夫の原像 異文化・時代・社会との葛藤 /比較社会文化叢書Vol.38
李麗君
出版社:花書院
出版年:2016年03月
コード:   216p   ISBN/ISSN 9784865610550
 
価格 2,546円
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自己の生活や心境、自己周辺の事実を小説として表現した、近代中国の作家・郁達夫。その生涯における重要事項及び小説作品をめぐる重要問題について、総合的な視点から考察する。

目次:
序章 問題提起
 一 郁達夫の生涯
 二 郁達夫の生きた時代背景
 三 郁達夫研究の現状
 四 本書の目的と内容構成

第一章 「大正日本」留学の意味
 はじめに
 一 「正則学校」における受験勉強
 二 「一高特設予科」時代
 三 「八高」時代の学生生活と青春の憂鬱
 四 東京帝大時代の軌跡
 五 「東京帝大生」小説家の登場と日本の影
 おわりに

第二章 挫折した大学教員時代
 はじめに
 一 「安徽省公立法政専門学校」:日本留学生英語教員
 二 「国立北京大学」:「統計学」と古都体験
 三 「武昌師範大学」と「広東大学」:文芸学教授
 おわりに

第三章 作家としての経済的生活実態
 はじめに
 一 郁達夫の文学活動出発の背景
 二 1920年代における作家の経済的状況
 三 多重身分から職業作家までの転身
 四 その後の生活実態
 おわりに

第四章 「風流」的気質と「頽廃」傾向
 はじめに
 一 小説から郁達夫の実生活を見る可能性
 二 日本留学期:「煩悶」に覚醒した青春
 三 北京大学講師時代:苦悶と「頽廃」の極み
 四 『日記九種』から見た生活ぶり:「転換」の前夜
 おわりに

第五章 妓女描写と倫理美学
 はじめに
 一 郁達夫作品における「妓女」の登場
 二 男性主人公の視点によって制御された「妓女描写」
 三 男性主人公である「我」と女性(妓女)の関係構造
 おわりに

第六章 「左翼化」の真偽と本質
 はじめに
 一 社会的政治的批判意識の高揚
 二 「国民革命」批判の展開
 三 「プロレタリア文学」への共感
 四 同時代から見た郁達夫の「左翼化」
 おわりに

第七章 同時代批評からの意外な発見
 はじめに
 一 矛盾による最初の郁達夫批評
 二 周作人「沈淪」論の歴史的意義
 三 成【ホウ】吾の批評及び最初期批評の示唆するもの
 四 1920年代中後期の郁達夫総合批評
 おわりに

第八章 1936年日本再訪の真相−外務省所蔵資料から解くその訪日
 はじめに
 一 郁達夫訪日の背景と周辺
 二 記録「13 支那学者郁達夫」の正体
 三 関連問題の考察
 四 おわりに

終章 文学史における位置付け及び今後の研究課題
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