術としての生活と宗教 漢民族の文化システム
上製
渡邊欣雄
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出版社:森話社 |
出版年:2017年12月 |
コード: 360p ISBN/ISSN 9784864051217 |
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4千年以上の歴史を有し、世界最大の人口を誇る漢民族。「関係あり、組織なし」といわれる中国社会は、個々人の「コネ」によるネットワークが基盤となり、常に揺れ動きながら成立している。その動態的な関係が神や宇宙にまで及ぶ漢民族の文化システムを、「術」という観点から読み解く。 台湾、香港、大陸中国をフィールドに、40年にわたり風水、親族組織、祭祀儀礼などを追った著者の、漢民族研究集成。
目次: 序章 術としての生活と宗教 第一章 漢民族の調査研究事始め 第一節 台湾研究と客家文化──客家の人びとは永遠の友であり師である 第二節 中国浙江省調査体験記 第三節 中国研修紀行 第二章 家族と親族の生活術 第一節 中国東南部の親族組織 第二節 香港水上居民の家族生活 第三章 患者と高齢者の養生術 第一節 治療法と病院文化 第二節 差序体系下の高齢者養生術 第三節 死の条件と往生術 第四章 宇宙三界との交渉術 第一節 術としての宗教 第二節 玉皇上帝誕生祭をめぐる祭祀術の多様性 第三節 餓鬼の変化とその対応術 第四節 神・祖先と人の交流──台湾客家人の正月 第五章 市場経済化する漢文化と風水術 第一節 中国政治経済下の風水師 第二節 拡がる風水術と知識の普及 第三節 市場経済化する漢文化 付章 フィールドワーク徒然草 終章 要約と結論
参考文献 初出一覧 あとがき 主要索引
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