台湾・朝鮮における近代漢文教育の形成
/近代東アジア漢文教育の研究Ⅱ
張三妮
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出版社:戎光祥出版 |
出版年:2023年03月 |
コード: 278p ISBN/ISSN 9784864034715 |
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近代日本統治下の漢文教育への評価は、台湾と朝鮮でなぜ異なるのか? 19世紀末から20世紀前半の時期に日本統治下の台湾と朝鮮において進められた植民地教育のうち漢文教育に焦点をあて、各地域における形成過程と各地域の特色について明らかにし、日本の漢文教育が東アジア地域に果たした意義・影響を、教科書・組織・理論の変遷から解明する。
目次: 序章 近代東アジア漢文教育のとらえ方 第一節 問題提起 第二節 漢文への視座 第三節 日本と東アジアにおける漢文の再編
第一部 台湾における近代漢文教育の形成 第一章 日本統治と台湾近代教育の形成――諸教育令の策定と教育課程を中心に 第一節 明治政府の教育政策と近代漢文教育の成立 第二節 日本統治と台湾教育政策の形成 第二章 植民地台湾における漢文教育の創始とその確立――「同文」の意義と漢文の境界 第一節 教育課程に取り入れた漢文及び漢文教科書 第二節 『台湾教科用書漢文読本』(一九〇五―一九〇六)の性格――言語教育の側面から 第三節 植民地台湾における漢文教育の機能と限界
第二部 朝鮮における近代漢文教育の形成 第一章 旧韓末漢文教育の展開――日本人学務官僚と近代的漢文教育の創始 第一節 官公立学校漢文教育と日本人学務官僚 第二節 三土忠造と学部編纂漢文教科書――教科書の編纂理念を中心に 第三節 教科書検定制度と漢文教科書 第二章 日本統治と植民地朝鮮における漢文教育の推移 第一節 第一次朝鮮教育令期の漢文教育――植民地政策の展開と漢文教育 第二節 朝鮮語科教育課程と漢文教科書の推移 第三節 国語科漢文教科書に関する検討
終章 東アジアにおける漢文教育の大切さを知れば 第一節 研究の成果 第二節 今後の展望
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