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庚子文集 比較文学をめぐる研究と回想
劉岸偉
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| 出版社：白帝社 |
| 出版年：2021年03月 |
| コード： 370p ISBN/ISSN 9784863984332 |
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サントリー学芸賞や和辻哲郎文化賞を受賞した著書がこの30年来の研究生活を振り返り、とくに思い出深い数十篇を選びまとめた1冊。論文、講演稿、書評、エッセイ38篇からなる。
目次：
一 私の比較文学修行
1 「沈黙の塔」前後の森鴎外
2 豊饒な黄昏―周作人とヨーロッパの世紀末
3 作家魯迅の誕生―芥川龍之介、菊池寛に関わる一仮説
4 漱石の社会意識―『野分』の世界を中心として
5 一茶を読む
6 神戸クロニクル時代のラフカディオ・ハーン―その日清戦争時評を読む
7 子供の詩―ハーンの日本体験を読む
8 周作人の文体と漢文訓読
二 歴史の探索
9 同文の国から見た日本
10 李卓吾―狂に生きた明末の文人
11 中国伝統文化における政治と精神
12 中国における「翻訳」と近代ヨーロッパ
13 ドナルド・キーン著『日本文学史』近世篇を読む
14 張岱と袁枚―明、清文人の自伝を読む
15 個人主義時代の『宮本武蔵』
16 講舎と書院
17 エクソフォニーの境地を問う―外国語で書くことの意味を考える
18 新渡戸稲造と日本の文化外交
19 李卓吾は何故『水滸伝』を批評したのか
20 中日往還三十年
三 書評と随想
21 市の声、町の音
22 刺激伝播―漱石と魯迅
23 「巨象」を見る新たな視点
24 「鏡」に映し出された知識人
25 朧ろなる風景
26 雪に包まれた街
27 平川祐弘著『マッテオ・リッチ伝』を読む
28 榎本泰子著『楽人の都・上海』
29 張偉雄著『文人外交官の明治日本』
30 Images of Westerners in Chinese and Japanese Literature
31 伊原弘・小島毅編『知識人の諸相』
32 読書札記 異邦人の肖像
33 神田孝夫著『比較文学論考』
34 岡本さえ著『近世中国の比較思想』
35 分析と実証―谷崎潤一郎の中国への眼差
36 百年後の岡倉天心論
37 読史雑記
38 傷心啄木―北海道で見た夢
初出一覧
あとがき
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