ラテン化新文字による中国語辞典
/戦後初期日本における中国語研究基礎資料 第1巻
上製
中川仁 監修
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出版社:近現代資料刊行会 |
出版年:2020年11月 |
コード: 828p ISBN/ISSN 9784863645394 |
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本書は「日本統治下における台湾語・客家語・蕃語資料」(全3巻)の続刊として、「戦後初期日本における中国語研究基礎資料」(全3巻・4冊)として重要資料をまとめたものである。第1巻『ラテン化新文字による中国語辞典・第1分冊~第7分冊』は、辞書編纂につながるローマ字による中国語の表記の問題に関わる極めて貴重な資料である。それに続く代表的な研究会や学会の研究成果として編纂された、第2巻(上巻及び下巻)『中国語学事典』、第3巻『中国語学新辞典』を戦後初期及び戦後安定期における中国語関係の言語学的視点で記述した最も全体を網羅した事典、辞書類であり研究に必要不可欠な文献として復刻するものである。第1巻、第2巻(上巻及び下巻)、第3巻のそれぞれの巻末に詳細な解説を附した。(「まえがき」より)
目次: 定本 倉石武四郎『ラテン化新文字による中国語辞典(第1~7分冊)』(1954年~1958年、和平出版社)85パーセント縮小復刻
解説 中川仁「国語運動の系譜とラテン化新文字」 1 はじめに 2 大陸における文字改革運動 (1)清朝末期の国語運動 3 廬戇章 4 王照 5 労乃宣 6 民国初期の国語運動 (1)読音統一会と注音字母の制定 (2)國語統一籌備委員會 7 国語ローマ字 8 ラテン化新文字 9 まとめにかえて(中国及び台湾・そして戦後中国日本の中国語研究) 参考資料(中国大陸及び台湾の年譜)
吉田雅子「1931年から1957年までの日本における中国語の教育と研究」 1 はじめに 2 時代背景 3 中国語関係の学者 4 第7期の中国語教育と研究 (1)第7期の中国語教育 5 辞典とテキスト (1)「日華辞典」と「急就篇」 (2)1930年代から1945年まで出版された中国語の教科書 (3)テキストの内容 6 倉石武四郎と中国語 (1)戦前に出された倉石武四郎の著作『支那語教育の理論と実践』 (2)倉石武四郎の理想とした中国語教育 7 その他の学者 (1)魚返義雄 (2)竹内好 (3)実藤恵秀 (4)曹欽源 8 中国語文学月報と生活社の雑誌 (1)中国語文学月報 (2)生活社の出版物 9 研究者たちの戦後 (1)東京外国語グループと帝大グループ (2)戦後の中国語教育 (3)民間の中国語講習会 (4)出版状況 (5)中国語学文献目録(1945.8~1957.7)出版は10月 10 中国語学研究会第7回大会討論概要 11 中国語学辞典 12 戦中・戦後の中国語の教育と研究 (1)董同龢の講演 (2)革命以後の中国人の語法研究 (3)1954年の訪中 (4)長谷川良一「日本漢語教学工作上的問題」1966『中国語学163』 (5)『ラテン化新文字による中国語辞典』 13 終わりに
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