ポストコロニアル台湾の日本語作家 黄霊芝の方法
上製
下岡友加
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出版社:渓水社 |
出版年:2019年02月 |
コード: 248p ISBN/ISSN 9784863274679 |
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正岡子規国際俳句賞受賞者であり、台北俳句会を45年牽引してきた日本語作家・俳人の黄霊芝の方法を詳らかにする書。作家との対話三篇も収める。
目次: 序 黄霊芝とは誰か? 一 黄の履歴 黄霊芝の主な文芸活動表 二 黄の言語観 『黄霊芝作品集』内容一覧表 第一部 小説と俳句の諸相 総論 黄霊芝文学におけるブラック・ユーモア 一 笑いの戦略―奇想天外な発想とどんでん返し― 二 自嘲のなかの本音―小説「ユートピア」の方法― 第一章 小説「董さん」 一 不条理の連鎖―二・二八事件と西来庵事件― 二 民族・国籍・血縁の越境―語りの方法― (1)時間構成 (2)名称、言語 (3)人物設定、配置 第二章 小説「蟹」 一 他者を食べる、他者に食べられる―世界の循環― 二 なぜ蟹か?―新しい蟹物語の創出― 三 乞食の「おい」に託された役割 第三章 小説「紫陽花」 一 聴覚(声)を信奉する主人公 二 おそるべき妄想の力 三 淋しさの所以 第四章 小説「豚」 一 天邪鬼「私」の挫折 二 喜劇の装置―妻と娘という他者― 三 知識人/芸術家批判 第五章 小説「仙桃の花」 一 愛の不条理という主題 二 錯誤の所以 (1)誘導する語り手と詩―愛はそこにあったのか?― (2)反復構造―永遠性と夢の世界の形成― 三 聖なる人物の愛は実るか? 第六章 俳句「自選百句」 一 「自選百句」の出自 二 リズム―破調の所以― 三 季語―台湾+日本という複眼― 「自選百句」季語表 四 音調重視、会話体の活用―自由自在へ― 「自選百句」初出・既出一覧表 第二部 作家との対話 第一章 二〇一一年八月二八日の記録 一 台北俳句会のこと 二 ジャンルと言語の越境について 三 作品を書く理由 第二章 二〇一二年五月二〇日の記録 一 小学校時代の記憶 二 交通事故のこと 三 戦後の生活 四 俳句と彫刻の相似 第三章 二〇一二年七月一五日、同年九月一六日の記録 一 呉濁流の思い出 二 台北俳句会成立事情 三 ペンネームについて 結 黄霊芝研究のこれまでと今後 台湾に於ける主な日本語文芸グループ一覧表 あとがき 初出一覧 付 黄霊芝略年譜
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