永遠の隣国 私達の日中五十年
福田康夫 監修/五百旗頭真 責任編集
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出版社:三和書籍 |
出版年:2023年10月 |
コード: 594p ISBN/ISSN 9784862515148 |
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日中両国の改善に向けて福田康夫ご夫妻を囲む会として、二〇〇九年に「温故創新の会」が発足した。そのメンバーが中心となり、上海万博日本館における「孫文と梅屋庄吉展」や「辛亥革命百周年記念行事」など様々な活動を行ってきた。日中の五十年間とはいかばかりか。様々な分野の方々に執筆を依頼したところ、日中関係の現状を憂いておられる方々の熱い思いが伝わってきた。どうにかして、この熱い思いを伝えたいといことで、本企画がスタートした。執筆者は、約70名の大作となった。
前書きなど 日本と中国は切り離せない永遠の隣国である。いかなる困難があろうとも平和発展と相互理解が永遠の基軸でなければならない。本書には日中交流に携わってきた識者の見解が述べられて、参考にすべきことが多い。将来の両国にとってかけがえのない理念と実践が記されている。元内閣総理大臣 福田康夫
版元から一言 日中関係改善のために、約70名の識者の熱い思いを纏めた一冊。 「永遠の隣国」との将来のために、何をすべきか参考にしてほしい。
目次: はじめに(五百旗頭真) 提言 日中平和友好条約を日中関係の真の基礎とせよ(宮本雄二) アジアの時代、その社会的基礎条件を考える(福川伸次)
第一章 国際社会の日中 戴秉国、楊潔篪両氏とのつき合い(谷内正太郎) 日中関係五〇年―引っ越しのできない複雑な隣国関係(國分良成) 覇権と大国の自意識について(高原明生) 「覇権」から見る日中関係―日中平和友好条約に至る『人民日報』の言論(川島真) 日本に対中戦略は存在するのか(井上正也) 中国政府と日本メディア、共に関係深化模索の元年に(芹田晋一郎) 大志を抱く少年・ヴォーゲル先生(益尾知佐子)
第二章 経済の役割 日中交流の大切さを胸に抱いて(福井俊彦) あの時代(張雲方) 日本経済史から現代中国経済を考える(田中修) 日本の経験を生かした中国の経済発展に想う(中島厚志) 日中相互理解を支える経済交流(岩永正嗣) 国際政治経済トリレンマを乗り越えて日中関係の再構築は可能か(黄磷) 松下幸之助と鄧小平との出会い(青木俊一郎) 周恩来氏、廖承志氏と木村一三(巽良生) 日本大手企業合弁会社第一号「福日テレビ」(赤木睦子) 国際葡萄・ワイン都市「煙台」が産んだ日中友誼葡萄酒(塚本レイ子)
第三章 科学と防災 中国科学技術の現状(沖村憲樹) 地球温暖化防止に向けた日中CCUS協力(本庄孝志) 宇宙は夢のかたまり(池上徹彦) 『災害の相転移』を利用した被害軽減策の提案(河田惠昭) 日中間の災害復興の学び合い(室崎益輝) 四川大地震 NPO法人CODEの活動とその意義(芹田健太郎) 「異体同心」の防災・減災、復旧・復興(矢守克也) 中国四川汶川大地震復興支援阪神・淡路から四川・陝西へ(中国四川大地震復興支援兵庫神戸委員会有志)
第四章 民間外交の力 「歴史」にどう向き合うか(谷野作太郎) 大倉喜八郎と孫文と中国同盟会(村上勝彦) 日中国交正常化五〇周年と日中法律家交流協会―東アジアにおける近代法の建設に共感と伴走―(髙木喜孝) 日本の自衛隊と中国人民解放軍との現役佐官級の交流事業(胡一平) 黄土高原における緑化協力(高見邦雄) 温故創新に思う通訳の一例として(楊晶) 民も官も輝いていた時代(片山啓) 「心連心」心と心をつなぐ~中国高校生長期招へい事業(塩澤雅代) 「価値観の議論」と京論壇(丸山晴樹)
第五章 文化のはたらき 空海と現代中国の密教(静慈圓) 記念文集に(近藤博道) 不惜身命の決意で、「日中友好の先駆け」をされた鑑真和上(松浦俊海) 私と徐福(張雲方) 日中をつなぐ伝統文化の実践(王敏) 東洋平和と人類平等の夢(小坂文乃) 思い出:周四原則受け入れの頃、日中韓三か国共通漢字の頃(髙坂節三) 私の訪中略誌(杭迫柏樹) 中国と日本の「かささぎの橋」になって(張文乃)
第六章 医療とスポーツ 日本の社会保障制度における高齢化への対応について(辻哲夫) 日中笹川医学奨学金制度の歩み(小川秀興) 私の恩師たち(汪先恩) 周恩来総理の茅(マオ)台(タイ)酒(シュ)(栗本(松崎)キミ代) 小異を残して大同につく(小田悠祐) 中日スポーツ交流こぼれ話(李敏寛) 大相撲北京初公演の思い出(李建華) 少林寺拳法創始者 宗道臣の平和思想(宗由貴) スノーボード佐藤康弘コーチ 日中交流に寄せる思い(王小燕)
第七章 観光でつながる 日中観光交流のススメ(鈴木昭久) 百聞は一見に如かず――近年の中国人訪日観光(笈田雅樹) 日中国交正常化と共に歩んだ中国事業(感動のそばにいつも~行随感動)(髙羽人志) 日本第一神霊泉 有馬温泉(金井啓修) 日中友好条約四五周年を観光から見て(寺前浄因) 中国と日本を「観光」で結ぶ(孔怡)
第八章 両国の懸け橋 華僑総会と中日友好(江洋龍) 日中国交正常化と横浜華僑(曽德深) 中国人として生まれて(鄭正勝) 神戸の町づくりで華僑がはたした役割(鮑悦初、陳明徳) 近現代に続く「和魂漢才」の効力―嘉納治五郎と松本亀次郎、そして周恩来との出会い(王敏) 近代日本の中国人留学生支援事業に関する一考察―日華学会とその主事高橋君平の活動を中心に(劉建輝) 大平学校と北京日本学研究センター(野田昭彦) 小さな火花が燎原の火となる日を目指して(五十嵐貞一) アジアの人材育成を目指す(野村彰男) 「まともな日中人」になりたい(厳浩)
編集後記(片山啓)
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