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詳細情報
日本語連体修飾節を中国語に訳す為の翻訳パターンの作成 被修飾語の意味役割に基づく新提案
谷文詩
出版社:日本僑報社
出版年:2023年12月
コード:   208p   ISBN/ISSN 9784861853371
 
価格 5,280円
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本書は第19回華人学術賞受賞作品であり、日本語の連体節を中国語に翻訳するための翻訳パターンを構築した実践的な言語研究成果である。従来の翻訳手法が主観的な要素に依存している点に着目し、客観的な要素を取り入れた翻訳方法を提案している。

具体的には、被修飾語の意味役割、主節と連体節の事態の時間的関係、被修飾語の語彙情報など、翻訳に影響を与える客観的な要素を考慮しながら、日本語の連体節を中国語に翻訳するための翻訳アプローチをフローチャートの形で提案し、アンケート調査などの形でそのアプローチの実行可能性を検証した。

「直訳」「意訳」「分訳」「非分訳」の関係を整理し、「分訳法」と「非分訳法」それぞれに適用する翻訳パターンと各パターンの適用条件を明示化した。また、研究の焦点を内の関係連体節と命題補充型連体節の2つの主要な日本語の連体節構文に置き、これまでに見過ごされてきた側面を詳細に考察した。

総じて、本研究の成果は、限られた視野内で特定の視点から、翻訳の実務に関する限定的な示唆を提供している。また、異なる言語や文化の交わりを考慮しながら、今後の翻訳手法の進化に対する可能性を示すことを意図している。学界および実務界で注目を集める、翻訳アプローチへの新たな開拓に期待する一冊。

◆推薦文(抜粋・その一) 先行研究と大量の言語事実に基づき、読者に分かりやすく、言語資料を駆使した科学的、論理的な一冊。――高橋弥守彦 日中翻訳学院院長、大東文化大学名誉教授

◆推薦文(抜粋・その二) 言語学的見地から実践的な日中翻訳論にアプローチするための基本的な道筋は、十二分に示されています。――矢澤真人 筑波大学名誉教授 博士(言語学)


目次:
推薦の言葉(高橋弥守彦)
推薦の言葉(矢澤真人)
第1章 序章 
 1.0 概要
 1.1 研究背景
 1.2 目的と研究方法
 1.3 本論文の用語 
 1.4 本論文の構成 
第2章 先行研究と本論文の位置付け
 2.0 概要
 2.1 連体節に関する日中対照研究
 2.2 日本語の連体修飾節を中国語に訳す方法に関する研究
 2.3 フローチャートで日中翻訳規則を検討する研究
 2.4 先行研究の問題点
 2.5 本論文の位置付け
第3章 「分訳法」に属する翻訳パターンと各パターンの適用条件について①:内の関係連体節
 3.0 概要
 3.1 はじめに
 3.2 考察対象
 3.3 内の関係連体節の翻訳パターン
 3.4 内の関係連体節の翻訳パターンの適用条件について
 3.5 内の関係連体節の翻訳アプローチ
 3.6 内の関係連体節の翻訳アプローチについての検証
第4章 「分訳法」に属する翻訳パターンと各パターンの適用条件について②:命題補充型連体節
 4.0 概要
 4.1 はじめに
 4.2 考察対象
 4.3 命題補充型連体節の翻訳パターン
 4.4 命題補充型連体節の翻訳パターンの適用条件について
 4.5 命題補充型連体節の翻訳アプローチ
 4.6 命題補充型連体節の翻訳アプローチについての検証
第5章 「非分訳法」に属する翻訳パターンと各パターンの適用条件について 
 5.0 概要
 5.1 はじめに
 5.2 日本語における連体節の節長と非分訳法の適用条件について
 5.3 被修飾語の連体節動詞に対する意味役割と非分訳法の適用条件
第6章 日本語連体修飾節の翻訳アプローチの検証――内の関係連体節と命題補充型連体節について――
 6.0 概要
 6.1 日本語連体修飾節の翻訳アプローチ
 6.2 日本語連体修飾節の翻訳アプローチについての検証
第7章 終章
付録1 翻訳アプローチの有効性を検証するために用いた日本語原文とその訳文
付録2 母語話者による各訳文の品質評価
参考文献
謝辞
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