|
|
|
|
日本王朝物語に見られる異界譚
張永維
|
|
出版社:日本僑報社 |
出版年:2024年02月 |
コード: 168p ISBN/ISSN 9784861853180 |
|
|
|
<東京店在庫有り>
東京店に在庫がございます。少部数のものもございますので、ご来店の場合は直接お問合せください。
|
|
|
|
|
千年前の人たちは未知の世界をどのように認識し、想像していたのか。そして文化交流の足跡はどのようであったのかを追跡することは重要な意義がある。
人間世界の範疇における未知な土地、場所、または人間世界の時間・空間から飛び出し、神仏、妖怪、鬼、死者が存在する場所は異界の領域に属する。
異界譚の研究は人間の未知の領域に対する研究であり、それを通して当時の作者たちの文学の教養、想像力、異国と神仏世界への認識を知ることができる。それは文学を手段として、人と人、人と地域が交流し、融合した結果であると言える。
本書は『竹取物語』『うつほ物語』『源氏物語』『浜松中納言物語』『松浦宮物語』といった日本の王朝物語を題材に選び、それらの中に見られる異界譚を現代の視点で捉え、現代社会との結びつきを探ることによって、王朝物語の異界譚についての斬新な視点や思考を提供する研究書である。
目次:
序章 1 研究の背景 2 研究の目的と方法 3 本研究の構成
第1章 『竹取物語』に見られる異界譚 1 はじめに 2 月にまつわる異界 3 求婚譚の宝物に見られる異界 4 天の羽衣の異界の特質 5 不死の薬の異界の特質 6 終わりに
第2章 『うつほ物語』に見られる異界譚 1 はじめに 2 波斯国の見聞 3 「うつほ」にまつわる異界譚 4 秘琴をめぐる異界譚 5 京極邸宅における異界譚 6 源涼にまつわる異界譚 7 終わりに
第3章 『源氏物語』の明石の君物語と異界 1 はじめに 2 須磨の浦の異界の特質 3 明石の浦と明石の君 4 明石の君にまつわる異界 5 終わりに
第4章 異界譚の視座から見られる『浜松中納言物語』の河陽県の后 1 はじめに 2 『浜松中納言物語』における唐后の人物像 3 昔の伝説と海龍王の恵み 4 小道具から見られる后の性格 5 琵琶と唐土の女性 6 終わりに
第5章 『松浦宮物語』の母后及び華陽公主の異界譚 1 はじめに 2 華陽公主の人物像 3 華陽公主物語の異界の特質 4 母后から見た唐土の戦い 5 母后の人物投影 6 母后と氏忠の悲恋 7 終わりに
終章 1 各章のまとめ 2 総論
参考文献 初出一覧 あとがき
|
|
|
|
|